関連記事
清浄性検査きょう着手 都城、日向市
家と親密悲しみ共有 木城町職員・橋本さん
副大臣「一区切り」 川南の疑似患畜処分終了
来月競りも中止か延期 県内家畜市場
農家の健康不安 県専門支援チーム調査急ぐ
国民的危機感共有を 岐阜大シンポ詳報
ワッペンで被害者応援 都農町商工会青年部
献灯祭のみ実施 都城「おかげ祭り」
農家元気出して 日向・細島小、千羽鶴など贈る
住民の不安解消を 新富町
【記者コラム】べぶん舌(都城支社)
【記者コラム】うすでこ(高鍋支局)
【記者コラム】鬼の洗濯岩(報道部)
【行事の中止・延期】グレイス、江平子安観音大祭
【連載企画】口蹄疫水際対策(下)
61日目、川南の処分終了 疑似患畜14万5000頭
埋却残るは高鍋、西都 雨や用地確保難航
感染力前回より強力 岐阜で専門家らシンポ
「気力折れそう…」 木城・重永さん整理つかず
発生農場周辺建設工事中断相次ぐ 再開見通せず

清浄性検査きょう着手 都城、日向市
(2010年6月22日付)
県は口蹄疫の感染が飛び火した都城、日向市で22日から清浄性確認検査に入る。両市の発生農場やその関連農場の周辺で牛と豚の抗体、臨床検査を行い、安全性が確認されれば都城市で7月2日、日向市では同3日の午前0時に家畜の移動制限区域(発生農場から半径10キロ圏)と搬出制限区域(同10〜20キロ圏)が解除される。
両市の対策本部などによると、抗体検査は今月23日までの2日間。発生農場と関連農場から半径3キロ圏内を中心に実施する。対象は都城市が97農場、日向市は35農場。飼育頭数に応じて1農場で最大30頭の血液を採取し、動物衛生研究所海外病研究施設(東京)でウイルスが残っていないかを調べる。都城市では既に1キロ圏内の11農場で抗体検査を行い陰性を確認しているが、再度検査する。
結果は数日から1週間程度で判明する見込み。当初、豚は目視検査の予定だったが国からの指導で牛、豚ともに抗体検査を行う。
臨床検査は半径3〜10キロ圏内の牛、豚について、獣医師が目視で健康状態を確認する。都城市は26〜30日に行い、対象は1293農場に上る。日向市では24〜27日、143農場で実施。
都城市では9日に同市高崎町で、日向市では10日にともに肥育牛農家で感染疑いが確認された。国の防疫指針に基づくと、検査で異常がなければ殺処分を終えた翌日から21日後に制限は解除される。都城市の移動制限区域には、県内の中核的な食肉処理施設「ミヤチク」高崎工場が含まれ、搬出制限区域には県畜産試験場(高原町)のほか、鹿児島県曽於市の一部が入る。また、日向市の移動制限区域には南日本ハムが含まれている。
えびの市では5月24日から今月3日にかけて清浄性確認検査が行われ、4日に制限が解除されている。