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侵入8分間、7カ所ではねる=無差別殺人で捜査本部−マツダ工場11人死傷・広島

侵入8分間、7カ所ではねる=無差別殺人で捜査本部−マツダ工場11人死傷・広島

 広島市南区のマツダ工場で11人が車にはねられ、1人が死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された元期間従業員引寺利明容疑者(42)が、工場に侵入してから8分間に、敷地内の7カ所で次々に従業員をはねていたことが22日、広島県警の調べで分かった。
 県警捜査1課は、無差別殺人事件として広島南署に捜査本部を設置し、同市安佐南区の引寺容疑者宅を家宅捜索。通帳など20点を押収した。引寺容疑者は「マツダに恨みがあった」と供述しているといい、捜査本部は動機を詳しく調べる。
 捜査本部やマツダによると、引寺容疑者は22日午前7時38分ごろ、自分のマツダ「ファミリア」で宇品工場の東門から侵入。最初に2人をはねた後、猛スピードで構内を回りながら2人、1人、2人と続けてはねた。その後マツダ専用の橋をわたり、本社工場に侵入。2カ所で1人、2人とはねた後、最後に装備A棟付近にいた浜田博志さん(39)をはね、7時46分に北門から逃走した。浜田さんは頭蓋(ずがい)骨と首の骨を折り、死亡した。侵入から北門を出るまでの走行距離は5キロ程度とみられる。
 捜査本部によると、引寺容疑者は広島市内の派遣会社に在籍。市内のゴム製品加工会社に派遣され、事件前日の21日まで出勤していたという。(2010/06/22-22:03)


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