Octopussy Pillowtalk

たこのまくらことば

23 2008

大根の様にスパスパと

第一回目の放送を偶然見てから、何気に毎週楽しみに見てるのが、毎週月曜午後10:25〜10:50にNHK教育でやってる『知るを楽しむ この人この世界』での瀬戸内寂聴による『源氏物語』の講釈である。寂聴さんは何年か前、同局での人生相談めいた番組でも、視聴者から寄せられたドラマの筋書きのようなヘヴィな内容の相談事を、まあ何と言うかまるで大根をスパスパと輪切りにするかのような軽妙な語り口でお答えになる様が何とも小気味良くてその頃から好感は持っていたのだが、この番組でも同じ様に独特の“ジャクチョリズム”でもって希代の色男・光源氏をバッサバッサと斬りまくる様が笑える。ホリ・ヒロシによる人形劇の演出も美しい。

私は活字で書かれた『源氏物語』なんてついぞ読んだことはない。勿論、今ではどこぞの学校の古文の副読本としても活用されていると聞く、大和和紀の漫画『あさきゆめみし』で全ストーリーを把握しているのである。しかも講談社の当時の月刊『mimi』で連載がスタートした当初から、つまり小学生の頃から愛読していた。単行本は最初の方は殆ど初版で当たり前だが今でも持っている。寂聴さんの話に限らず、『源氏物語』の断片を聞いてすぐ内容を把握出来るのは一編の漫画のお陰である。あんだけ複雑な相関図を難なく認識出来てしまう“漫画”という媒体って凄いや、と素直に思う。

しかし改めて驚かされるのは、寂聴さんが『源氏物語』を現代語訳して小説として書いてるのと同じ様に、大和和紀も寂聴さんが文章化する際に心を砕いた細かい描写(明確に書かれていなくとも紫式部が言いたかったであろうこと)を、同じ様に拾い上げて漫画にしていたんだなぁという事実。子供の頃には思いもしなかった視点を、この番組をきっかけに(私なりに勝手に)得られた事は良かったと思う。押入から引っ張り出してまた読みたくなってしまった。

寂聴さんも言及していたが、『源氏物語』の面白さはそこに登場する数々の女性キャラのバラエティの豊かさだろう。平安時代も今とあんま変わってないんだなという。「やっぱりね」って言われるかもしれないけど、私は六条御息所や朧月夜のようなプライドが高くて気の強い芯のある女性が好きです(六条はちょっと心療内科おすすめしたい感じだが)。寂聴さんいわく「世の男性はね、こーゆーのが一番好きですよね」な夕顔みたいな主体性のない女は、ダメ。殺られキャラだし。紫式部、世が世ならば「アンタ掴んでるねーっ!」って感じでウハウハでしょうなあ。1000年経っても掴んでるし、実際。

この番組は全8回シリーズらしくて、次回は第5回が4/28放送みたいですけど、途中からでも興味のある方は是非。


あと、映画公開を目前に控えてテレ朝が『相棒』祭り状態で、深夜にやってる『裏相棒』が凄く面白いっす。トリオ・ザ・捜一&鑑識米沢のスピンオフミニドラマが。リポビタンDの相棒バージョンCMもウケた。

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18 2008

コンビニ少年

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「コォーーーッッ!!」<エド・はるみ風味でお願いします

基本ナルな私ですが気分転換にキモ&ホラーなヘン顔写真をアップしてみました。
鼻の穴に突っ込む割り箸が手元になかった事が悔やまれます。まあそれはどうでもいいとして。



先日、さる友人のブログのコメントにも書いた事なのだが、行き付けの近所のコンビニに勤務しているバイト君は、いつの頃からか私の顔を覚えてくれていて、私がコンビニの自動ドアを抜けて入店した時点からチェックしてるのか何なのか、私がレジに商品を持って立つ頃には私の注文の有る無しに関わらず、私の指定タバコ「No.127 サムタイムライト」を3〜5個レジ横に準備している用意周到具合なのである。最初にそれをやられた時はビビった。つーか、正直気持ち悪かった。
私も他所から越してきた人間には違いないが、ここに住んでかなりの時間が経つ。地元のタバコ屋のオヤジさんや酒屋のおばちゃんに、わざわざ銘柄言わなくても「5個ちょーだい」と言えば特定の銘柄タバコが出て来るのはいいのである。しかし、昨日今日のバイト少年とそういう「ジモティーの親密な雰囲気」を共有したいとは思わんのである。だから彼の“サービス”には、過剰な歩み寄りしか感じられず、それで少なからず拒否反応を示したのだと思う。世が世ならば、だし。私がコメントを寄せたブログの主様も「コンビニの接客はシステマティックで充分」という内容のレスを返して下さった。思う所は一緒のようである。

正午、仕事電話が終った時、タバコが切れている事に気付き、ニコチン依存症の私はその例のコンビニ(徒歩約1分半)まで買いに行った。徒歩30秒圏内に自販機はあるが、昨今サムタイムライトが入っている自販機の方が珍しいくらいで、しかも私はサムタイムライトじゃないとヤなので、わざわざそのコンビニまで行ったんだが、件のバイト君も勤務していた。バイト君、昼飯時の多忙時間にも関わらず、私の顔を見るなりニコ〜ッとして、まだ頼みもしないのにサムタイムライトを数個ラックから掻き集め出した。私ここでタバコ以外の買い物もするだろうが、そんなに私とサムタイムとを直結したいかよ、と、この時点で私もちょっとイラッと来たが、実際タバコを買いに来た事に相違ないのでそのまま買って何も言わずすぐに店を出た。

同日21時半頃、仕事打ち合わせの帰りにそのコンビニに寄ると、正午に勤務していた例のバイト君が、あれから9時間以上も経ってるのにまだ立ち働いていた。昼間、5個もタバコを買ったからさすがに「そういう行為」はなかったけれど、夕食のサラダをレジに持って行った私は、逆に何も言わないのも不自然かなと(自分なりに気を遣って)思って、その男の子に「勤務時間長いんだねぇ」と声を掛けた。バイト君はバーコード当てながら「一日10時間です」と至極素直に返答した。言葉はそれだけで、笑顔はいつも通りだった。何と言うか、たったそれだけの会話と空気で、今まで一方的に感じていた“気持ち悪さ”が氷解するのが解った。もう彼がサムタイムライトを用意してるのを見ても「何だかな」とは思っても、気持ち悪く思う事はもうないだろうな、と思った。

バイト君は、きっと恐らく「時給以上(或いは時給以外)の何か」を自分なりに見出して仕事してるのかもしれないな、と思った。やるべきことを最低限やってれば確実に貰える時給、それだけでは、「そこに拘束されている自分の“時間の使い道”」がきっと割に合わないと思っているのかもしれない。これは勿論私の憶測だけれども、私が勝手に妄想を膨らませた結果、バイト君の“過剰サービス”は“是”とすることにした。どっからどうみても「おねえたま」な私が、若い彼を暖かく「グーググーっ!」と見守る余裕を見せた方がいいではないか。
数ヶ月前店を閉めちゃったタバコ屋のオヤジの“老人のぼやき”もご近所さんノリで聞いてきた私だから、どこの誰か知らないバイト君も、アンタねぇ、目ぇ付けた常連客が悪かったよ、これから遠慮なく“調教”させてもらうからね、覚悟しとくがいいさ!いつまで居るか知らないけど!
(袋、箸、スプーンいりませんっていう、至極基本的なエコ概念だけよ★)


仕事たまりまくりっす。こんなブログ書いてるヒマあるなら仕事しろって声が聞こえてきそうな勢いっす。一週間に一度のブログ更新は既に私の唯一の楽しみっす。今日は名古屋出張っす。名古屋に足を向けて寝られないっす。名古屋ってどっち。明日は、どっちだ。<尾藤イサオ風味でお願いします

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08 2008

PINK! PINK! PINK!

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昔から、服は圧倒的に「黒」が多かったのだが、十数年前金髪にしてからは、それまで着なかったようなヴィヴィッドな色を好んで買う様になった。プラチナブロンドの髪に黒い服はコントラストが強過ぎてどちらも“浮く”のだ。むしろ、派手な色の服の方がお互い(派手な色の髪と服)の存在主張をやんわりと相殺してしっくりまとまるという法則に気付いた。<あくまで私個人の見解
13年間、基本金髪(たまに赤、青、緑、紫)とブリーチ&カラーリングを続けて来、昨年から完全地黒髪に戻った訳だが、今までの経験で良さが解った鮮やかな色味とモノトーンを織り交ぜて、今もそれなりにファッションを楽しんでいる。しかし、金髪の時に冬場に大活躍していたショッキングブルーのフェイクファーコートは、今冬は一度も袖を通さなかった。あの“無敵の派手さ”といったらなかったが(防寒性も最強)、黒髪とは相性が悪かった。

金髪にした事で得た最大の収穫は、「それまで知らなかった“ピンクの良さ”に気付かされた」事かしら。特に黒×ピンクの色合わせはロックンロールでクールで兎に角大好きになった。で、黒髪になった今でもその好みは変わらず。写真のワンピは今年の初め、ANAPのセールで買ったやつだけど(ギャル店って結構使えるからスキよ★)80'sっぽい感じが気に入ってて大体いつもそんな感じでコーディネートしてる。イメージはジューシィフルーツのイリアって感じ(超リアルタイム歳バレ笑)&やっぱデボラ・ハリーよね。お靴は細いストラップ付の黒エナメルのウェッジヒールパンプス合わせてます。ちなみに言わなくてもいいカムアウトすると、黒エナメルベルトは高校生の時買ったやつです。リアル80'sだから!どんだけ物保ちいいのっっっ!って自分ツッコミ。
元々派手なカラータイツは大好きなので、このピンクの他にもショッキングブルーのタイツ(ブランキー風味★)とか紫のとか青×黒のゼブラ柄とか茶系の蛇柄とか色々履きます。折角の春だしね、ミニの時は脚を出したファッション楽しみたいっす。スタイル維持の為にもね。こないだ38歳になったけど「カッコよけりゃいいんだよっ!」と言い切りつつ、真性ナルならではの客観性を保ちつつ、己のジャッジに常に厳しい基準を設けつつ、いつまでも好きなカッコしたいな〜って思います。


三月末、区の「誕生月健康診断」(無料)ってのを最寄りの診療所で受けた。先週末、検査結果聞きに行ったら眼底写真以外の内臓系は全く所見なしとのこと。血液成分も全て正常値。体重なんか、メシ食う前に計ったもんだからご丁寧に300gいつもより少ない46.2kgときた(笑)。21歳の時からずっと46.5kg変わらず。2004年の写真展の時は44kgまで落ちたけど、あの時は気が張ってたからな、終ったらすぐ戻ったし。
何しろ、親と遺伝子に感謝しきり。アレルギー皆無の体質や夜中にラーメン食っても太らない恵まれた体躯や賞味期限一週間過ぎた牛乳飲んでも(つい最近の話)壊さない丈夫な消化器を与えてくれて本当に心から有り難うございます。

と言いつつ、明日は昨年の今頃発覚した緑内障の治療の為、定期的な視野検査を受けに眼科に行きます。本当は毎日欠かさず点眼しなきゃならない眼圧抑える目薬切れてたのに、多忙を言い訳に病院行ってなかったんだよな。一生付き合う病気なんだから、もっと真面目になんなきゃなんだけど、自覚症状がないからついつい甘々になっちゃうんだよね。いけないいけない。


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02 2008

カンブリア料理

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2月某日、原宿にある中華(四川系)「龍の子」にて。



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オットイアのフリット。激美味。ケチャップは邪道と見た。



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オットイア。



最近仕事が多忙なので、見たいテレビは大概録画して後日見るパターンが多い。先日の『アタック25』も今日の昼食後のティータイムに見た。最後の映像問題で「その人物の名は!?」っつって、指揮者の“カラヤン”を思いっ切り真顔で「カロヤン!」と答えた女性回答者のリアルボケに大爆笑。スポンサーのスーパーミリオンヘアーの手前、他社の育毛剤の名を大マジで言われ流石の清も困惑顔。

昨日の夜中、寝る前に、二週間程前に録ってあった『デビルマン(2004年の実写映画)』を見たが、びっくりするくらいつまらなかった。一応億単位のお金を掛けて作ったんだろうが、これ程お金の使い道を間違ってるというか、何でこんなの作る必要があったの的な映画を見ちゃったのも久し振りだったので、軽く怒りすら覚えた。殆ど早送りで見たのであっと言う間に見終わってすぐ消去した。CG作ってる人の苦労とか、撮影現場のエキストラやスタッフの仕出し弁当とか、そういう現場の風景しか想像させないような酷い作りだった。予算調整の都合で必要もない道路を造るどっかの機関の帳尻合わせみたいな映画は、作るのも見るのも無駄だから最初からやめて頂きたい。無駄無駄無駄ァアアアッッッ!<ジョジョ風味



“オットイアのフリット”は、ただのエビです。

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