NHK沖縄県のニュース　沖縄放送局

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基地強制使用訴訟で原告敗訴

２２日、沖縄のアメリカ軍普天間基地などに土地を持つ地主の一部が、基地への土地の提供を拒否しているのに、国が強制的に使用しているのは憲法に違反すると訴えた裁判で、那覇地方裁判所は、土地の強制使用には合理性も認められるとして地主の訴えをすべて退けました。
裁判では、沖縄のアメリカ軍普天間基地と那覇軍港に土地を持つ１４４人の地主が、基地への土地の提供を拒否しているのに、国が強制的に使用しているのは憲法に違反すると訴えており、日米安保条約に基づく沖縄のアメリカ軍基地の公共性や必要性が争点となっていました。
２２日の裁判で、那覇地方裁判所の平田直人裁判長は、「日米安保条約の内容が違憲か否かの法的判断は、裁判所の審査には原則としてなじまない」と述べました。
その上で、「土地を強制的に使用し、収用することは、日米安保条約上の義務を履行するために必要でありかつ合理性も認められるのであって私有財産を公共のために用いることにほかならない」と述べ地主の訴えをすべて退けました。在日アメリカ軍基地の土地は、国が地主と定期的に契約を結び、アメリカ軍に提供していて、平成１１年、法律が改正され、地主や都道府県の同意がなくても、最終的に国の判断で強制使用が可能になる仕組みに変更されています。

06月22日　19時54分

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