東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト



■ 管理人から(6月22日) ■  

  7月11日は参議院選挙の投票日です。当サイトは都条例改正案の成立阻止に協力してくれた以下の候補を応援しています。

蓮舫 候補(東京選挙区) http://renho.jp/
小川敏夫 候補(東京選挙区) http://www.ogawatoshio.com/
保坂展人(のぶと) 候補(比例区) http://www.hosaka.gr.jp/

  全国で投票出来る比例区から出馬する保坂候補は、政治公約として漫画・アニメ・ゲームの法規制に反対する事を掲げています。また都条例改正案反対署名を取りまとめた山口貴士弁護士は保坂候補の推薦人にもなっています。当サイトは保坂展人(のぶと)候補を特に強く応援します。

※注意 : 比例区に投票する場合は政党名ではなく、必ずフルネームで候補者名を書いて下さい。参議院選挙比例区は候補者個人が獲得した票数によって名簿順位が決まる制度になっています(参照)。

  今秋には都条例改正案が再提出されるといわれています(石原都知事曰く「何度でも提出してやる!」)。来るべき第2ラウンドに備える為に、この方々への応援をどうかよろしくお願いします。



 当サイトの母体である「反ヲタク国会議員リスト」も併せてご覧下さい。


 警告 
「非実在青少年」規制の立案に関わった元警察官僚の後藤啓二氏が、
来月の参院選挙で「みんなの党」から比例出馬します



「非実在青少年」問題に関する雑誌・書籍
月刊「創」7月号(6月7日発売) 「マンガ性表現規制をめぐる攻防」

☆☆☆ 月刊「創」についてのお願い ☆☆☆




<ニュースと更新履歴>


<6月22日>

【非実在少年規制】松下玲子都議の都政報告会まとめ

石原都知事「非実在青少年規制に反対する理由が分からない!」「無言の圧力を感じて描けなくなる漫画家なんて「作家」ではない!」

(管理人コメント) 都知事原作の強姦小説に登場するレイプマンが、強姦相手の弱さを嘲笑って自己正当化しているのと同レベルの言い草ですね。

非実在青少年規制に反対する自民党員が自民都議を説得してみた

「ポンコツ in 静岡/知ってほしい 性を自由に語れることの大切さ」
  日時 : 6月28日(月)
  時間 : 14時00分〜15時30分
  場所 : 静岡県男女共同参画センターあざれあ 第2会議室
  入場無料
  イベント紹介文 : 「DVなどの家庭問題・男女問題を扱ってきた人気ブログ「ポンコツ家族の取扱いマニュアル」の福来千代乃と、同性愛者として「性と人権」の問題に取り組んできた荻野幸太郎が、「性を自由に語れることの大切さ」をテーマに語ります。性教育に関心のある方、ジェンダーに関心のある方、漫画やアニメの規制問題に関心のある方に、ぜひオススメのトークイベントです」

後藤啓二候補(みんなの党)のページに情報を追加




<6月18日>

「民主主義の力」が止めた「非実在青少年」条例 (保坂のぶと氏)

石原都知事 「都条例改正案に反対した漫画家は卑しい仕事をしてる」「変態を是とする人間がいるから商品として需要があるんだろ」「そんなのにおもねって反対するというのは普通の社会じゃありえない」

(管理人コメント) こんな事言ってますけど、この人は知的障害の女性を輪姦して殺害する「完全な遊戯」、睡眠薬で女子学生を眠らせて強姦する「処刑の部屋」、警察幹部の娘を監禁・凌辱・殺害する様子をビデオで撮影する「聖餐」などといった鬼畜系変態小説の作者ですよ。いずれの作品も年齢制限無し。小学生でも買えます

後藤啓二氏 「子どもより「児童ポルノ漫画家」の側に立つことを選んだ民主党に政権を任せて日本はどうなるのか

新谷珠恵氏 「反対する人は自分たちへの権利侵害ばかりを主張して、子どもの環境を悪化させていることは認めようとしない。本当に権利を侵害されているのは子どもだ」

(管理人コメント) 「非実在青少年」規制の生みの親である東京都青少年問題協議会メンバーの後藤啓二氏と新谷珠恵氏(都青少協での彼女のトンデモ発言集はこちら)による恨み節。後藤氏のコメントは選挙を意識したものとはいえ、いつも以上にエゲツないですね。海外でデマを垂れ流し続け、日本を児童ポルノ大国に仕立て上げた大戦犯「ECPAT/ストップ子ども買春の会」の顧問としての面目躍如といったところでしょうか。
 後藤氏についてはまとめページを作ってありますので、拡散の方をよろしくお願いします。


都条例改正反対派の西崎光子都議(生活者ネットワーク幹事長)を「子どもの敵!!」と中傷した自民党

(管理人コメント) 親御さんは西崎光子都議に御礼のメールを送って下さい。よろしくお願いします。 → 都議会生活者ネットワークのメールフォーム

悪質漫画から子ども守れ (公明党)

自民党の2010年参院選マニフェスト 「青少年健全育成の推進 : 近年の青少年の非行や犯罪被害等の深刻な状況に対し、青少年を健全に育むことができるよう、「青少年健全育成基本法」の制定をはじめ有効な法整備を図る」 (14ページ、156項) ※PDF

(管理人コメント) 自民党による青少年健全育成基本法案(旧・青少年有害社会環境対策基本法案)は、草案が発表されてから既に10年近く経過しているのでご存じない方も少なくないと思います。はっきり言ってこの法案は、都条例改正案が生っちょろく見えるほどの猛毒物。漫画・アニメ・ゲームなどの各メディア業界に「青少年有害社会環境対策センター」という天下り機関を設置し、「青少年に有害と思われる作品」を監視・規制していくという無茶苦茶な代物です( 参照 : 日本図書館協会の反対意見 )。




<6月17日>

「非実在青少年」規制盛り込んだ条例改正案、都議会が否決 (INTERNET Watch) 

本会議で青少年条例改正案を否決・・・9月にも再提案 (毎日新聞)

石原慎太郎都知事のコメント 「何回でも提出してやる!」「民主党は日本語の解読能力がない」 (産経新聞)

自民都議が民主都議へ野次。「反対する奴らは選挙に来やしない連中だwww」

都議会本会議のまとめ

松下玲子民主党都議 「これまでの皆さまの様々な活動に感謝しています。私は正直、ちょっと疲れました。でもまだまだ終わりではなさそうです」

松下玲子都政報告会 「条例改正の結果と今後の課題について」
  日時 : 6月20日(日)19:00〜21:00
  場所 : 武蔵野公会堂2階会議室
  ゲスト : 山口貴士弁護士小川敏夫参議院議員
  入場無料、予約不要

東京都青少年条例、本会議で否決・廃案へ (保坂のぶと氏)

(管理人コメント)  皆さん、本当にお疲れ様でした。民主党、共産党、生活者ネットワーク、自治市民の方々には感謝の言葉もありません。皆さん、ぜひ御礼の手紙やメールを送って下さい(規制反対派都議の連絡先)。
 しかし、これで終わったわけではありません。
 石原都知事・自民党・公明党は全く諦める様子が無く、9月に再提出するつもりのようです。また来月には「非実在青少年」規制案を考えた後藤啓二氏が「みんなの党」から出馬する参院選も控えています。その他にも日本ユニセフ協会が、児童ポルノ禁止法改正による「非実在青少年」規制の実現に向けた運動を継続するという事業計画を発表しています。
 問題は山積していますが、kiseijoshi氏も言われているように、出来る範囲で活動継続をお願いします。


「児童ポルノ禁止法改正に漫画・アニメを含めることを目差して今後も関係先への働きかけを行っていく」 (日本ユニセフ協会・平成22年度事業計画)




< 過去のニュースと更新履歴 >


ちばてつや氏

高河ゆん氏





東京都青少年健全育成条例改正問題についての簡単な解説



<東京都青少年健全育成条例とは?>

  正式名称は「東京都青少年の健全な育成に関する条例」(以下、都条例)です。超大雑把に言えば、「東京都当局が青少年に悪影響を及ぼすと判断した“不健全な作品”(いわゆる不健全図書)の販売を規制する」という条例です。
  先日、石原慎太郎都知事と都議会自民党・公明党は、都条例改正によって暴力描写などの反社会的表現を含んだ作品への規制強化と共に、児童ポルノ撲滅運動の一環として「非実在青少年」による性的表現を含んだ作品も規制していくという方針を表明しました( 参照 : 石原都知事の答弁。ニコニコ動画版Youtube版 )。




<「非実在青少年」とは?>

  都条例改正案の担当部署である「東京都青少年・治安対策本部」(幹部らは警察庁から出向してきている警察官僚)による新造語です。都条例改正案の第三章ニ項に出てきます。その定義は「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの」です。要するに年齢設定が18歳未満である少年・少女のキャラクターの事になります。また、たとえ成人のキャラクターであっても、外見上が18歳未満であればこの定義に含まれる可能性があります。
  もし都側が示した原案通りに都条例が改正された場合、少年・少女のキャラクターの性描写が含まれた作品のうち、都に「不健全」と裁定されたものは「不健全図書」として規制を受ける事になります。




<この改正案を考えたのは一体誰?>

  東京都の諮問機関「東京都青少年問題協議会」(以下、青少協)です。青少協は、児童ポルノ禁止法で漫画・アニメ・ゲームを規制する必要性を強硬に主張し続けている警察関係団体幹部、キリスト教原理主義団体の顧問弁護士、大学教授、PTA会長などばかりで構成されています。ちなみに青少協で行われた都条例改正案の議論では、数多くの差別発言と暴言が飛び交っていた(例 : 「漫画の規制に反対するオタクは認知障害者である」)事が一次資料で明らかになっており、大きな波紋を呼びました。




<この改正案で規制されるジャンルは?>

  漫画、アニメ、ゲーム、映画、小説、つまり全ジャンルです。

  ※追記 : 都側は小説は除外するとの見解を示しました。しかし現在の都条例でも18歳未満の登場人物の性描写を含んだ小説を規制する事は可能であり、この見解は矛盾しています。




<規制されるのは成人向けの作品だけ?>

  成人向けから一般向けまで全ての作品が規制対象になります。少年向け、少女向け、青年向け、レディース向け、ボーイズラブ(BL)等々、例外はひとつもありません。特に都当局は、以前から成人向け漫画と同じようにBL漫画も問題視している為に(青少協でもBL漫画を批判する声が上がりました)、改正案成立を契機にしてBL漫画を徹底的に締め付けてくる懸念があります。詳しくはこちらのリンク集を参考にして下さい




<声優の演技まで規制?>

  18歳未満の少年・少女のキャラクターを表現した声によるセクシャルな演技が含まれるアニメ、ゲーム、ドラマCDなどが、不健全図書として規制される可能性は大いにあります。なお音声までをも規制対象とする事になったのは、キリスト教原理主義団体「ECPAT/ストップ子ども買春の会」の顧問である後藤啓二委員(元警察官僚)らが強く働きかけたからではないか?と指摘されています。その根拠として、「ECPAT/ストップ子ども買春の会」が10年以上前から政府に対し、児童ポルノ禁止法に絵と文章、そして音声を含めるように要求し続けているという事実が挙げられています( 参照 )。




<同人誌や同人ソフトも規制?>

  青少協で行われた都条例改正案の議論の中で、都の担当者が「企業ではなく個人が発行している同人誌や同人ソフトを審査し、規制する事は事務的に難しい」といった趣旨の発言をしていますが、何らかの形で規制をかけてくるものと思われます。最も可能性が高いと指摘されているのは、東京都内で同人誌即売会を開催する事への規制です。コミケット準備会もその点を危惧しているようです( 参照 )。




<東京都の規制だから他県には関係ないのでは?>

  厄介な事にこの規制の影響は全国に及びます。都当局から不健全図書として処断された作品は、流通会社が取り扱わなくなる為に他県での販売が非常に難しくなるからです。これはこの国の特殊な流通事情が原因です( 参照 )。




<規制に反対するのにはどうすれば良いのか?>

  詳しくはこちらのリンク集を参考にして下さい。都議に反対意見を伝える為の各手段の効果を単純に比較すると「直接陳情>電話>手紙・葉書>電子メール」になります。手紙か葉書を送った方が目に留まる確率が高いです。FAXは厳禁です。都議側に経費的負担をかけるので絶対に止めて下さい。また、地元が東京都の国会議員に対して都条例改正の問題点を指摘する事も効果があるという事です。

  ※追記 : 3月21日現在、可決という最悪の事態を回避し、継続審議となりました。しかし、これは結論が先延ばしになっただけに過ぎません( 参照 : 山口貴士弁護士のコメント )。


<「非実在青少年」規制問題を更に詳しく知りたい人へ>


都条例“非実在青少年”の規制について (藤本由香里氏)
  ※Mixiアカウントを持っていない人はこちら

山口貴士弁護士(リンク総合法律事務所)による反対意見

児童ポルノ法改定と青少年条例改定は昨年来どう連動してきたか (月刊「創」)

「非実在青少年」問題とは何なのか、そしてどこがどのように問題なのか?

非実在青少年規制:目に見える形で反論を提示する (山本弘氏)

「緊急集会!どうなる都条例!?」に行ってみた


<ボーイズラブ規制について>


ボーイズラブへの規制は若い層や女性、性的少数者への思想統制ではないか (朝日新聞)

東京都は以前からボーイズラブやレディースコミックを不健全図書指定しています

ポルノ・買春問題研究会がコミケにやって来た

同人誌の苦情って、一体誰が都議員に持ち込んでるの?それから、その同人誌って実はBLじゃないの?

女性向け創作活動をしている人の為の非実在青少年規制対策まとめサイト


<「非実在青少年」規制を成立させようとしている警察官僚、都議、知識人、キリスト教原理主義団体についての情報 >


規制の方針を決定した東京都青少年問題協議会の議事録から : 「漫画の規制に反対するオタクは認知障害者である

「非実在青少年」規制を成立させようとしている警察官僚の倉田潤氏(東京都青少年・治安対策本部長)と冤罪事件「志布志事件」

キリスト教原理主義団体「ECPAT/ストップ子ども買春の会」(活動母体 : 日本キリスト教婦人矯風会)についての参考資料 ※保守派による同団体批判

「ECPAT/ストップ子ども買春の会」代表の発言 : 「いま児童ポルノ法の見直しについて議論に上るのは絵が入るか否かという、極めて限定された視覚要素についてですが、我々は音声とか文章とかも想定しています

猪瀬直樹副都知事「足利事件の真犯人は逮捕されていない→だから非実在青少年規制が必要」

「非実在青少年」規制で子供を健全に育てられるとする田中豪都議(自民党)の不健全な過去

継続審議が決まった翌日に秋葉原で韓国のカルト教団である統一教会が反ポルノデモを行いました(笑)


<「非実在青少年」規制に反対の声を上げたい人へ>



※募集は終了しました

「非実在青少年」規制問題・対策まとめ

初心者向け反対活動の方法(簡易版)

コンテンツ文化研究会へご寄付のお願い ※都議に直接陳情を行っている規制反対派団体です


< 反対意見の送付先 >


選挙区別都議会議員名簿 ※都民の方はここで地元の議員を調べる事が出来ます

都議会民主党(53人)メールアドレス一覧表

都議会民主党の重要議員 ※ブログの下にある「以下、現在の政治情勢」を参照

● 東京都選出の民主党国会議員の名簿
  ・ 民主党 : 議員プロフィール一覧 ※青色の枠が衆院議員、ピンクの枠が参院議員
  ・ 衆議院小選挙区東京ブロックの一覧 ※地元選挙区が何区か分からない方はここを見て下さい


<参考資料>


都条例改正案の全文と解説

東京都青少年の健全な育成に関する条例施行規則

日本図書館協会による要請書

日本書籍出版協会と日本雑誌協会による都条例改正反対意見書(PDF)

日本出版労働組合連合会による都条例改正反対意見書(PDF)

「非実在青少年」問題を考える為の資料(AMAZON)


<管理人からのお願い>


月刊「創」7月号 (6月7日発売) 「マンガ性表現規制をめぐる攻防」



月刊「創」6月号 「性表現規制を狙った都条例改定めぐる攻防」


「創」誌は昔から漫画やアニメに対する規制の問題を取り上げ続け、規制派を一貫して批判している数少ない雑誌のひとつです。しかし先月号の編集後記によると、この貴重な雑誌も近年の出版不況の煽りを受けて存亡の危機に瀕しているとの事。ぜひサポートをお願いします。


 ・ 参考資料 : 月刊「創」1998年7月号より 「批判噴出!児童ポルノ禁止法案のどこが問題か」
 ・ 月刊「創」特設ブログ : 青少年条例と児童ポルノ法改定による表現規制を考える
 「創」出版ホームページ
 「創」出版書籍リスト


<管理人からの注意>


 署名TV「架空創作表現規制禁止の法制化を求める署名」への署名の呼びかけが、Twitterを中心にして広がっています。
 誤解されている方が大変多いようですが、このオンライン署名は都条例改正に反対する事を目的にして始まったものではありません。
 そもそもこれは、昨年の5月に極左系の反ポルノ団体「ポルノ・買春問題研究会」(通称・APP研)が自作自演で引き起こしたレイプレイ騒動の最中に設置されたオンライン署名です。受付期限日は都議会の本会議が既に終了している5月ですし、署名提出先も国会になっています(都議会には社民党・国民新党・改革クラブの議席は存在しません)。それでも署名をするのであれば、以上の事を念頭に置いてから行って下さい。
 なお私は署名をしていません。“架空創作表現弾圧者監視委員会”の創設要求など、あまりにも非現実的で首を傾げる点が幾つもあるからです。


開設日 : 2010年3月6日
管理人 : agathocles(反ヲタク国会議員リスト