VLC Media Playerの番外使用
VLC Media Playerを動画再生以外の目的で使用する方法
(2008.03.xx作成)
 概要
VLC(VideoLAN Client) media player はDVDやCD、オーディオ/ビデオフォーマット
 (MPEG-1, MPEG-2, MPEG-4, DivX, mp3, ogg等)、及び様々なストリーミングの再生が
 可能な高性能のマルチメディアプレイヤー。
DVDのISOイメージファイルを直接メニュー付きで再生する事も可能。
VideoLAN独自の技術を含むデコーダーやプラグインが内蔵されているので、他にコーデ
 ックをダウンロードしたり、コーデックを追加する必要なく再生が可能。
Webブラウザでアップルやマイクロソフトの製品を使わなくてもQuickTimeやWindows
 Mediaのファイルを組み込んだサイトを見ることも出来る。

IPv4/IPv6のユニキャスト、マルチキャストのストリーミングサーバーとしても使用が可能。
再生機能
 メディア:DVD-Video, ビデオCD, スーパーVCD, 音楽CD, HTTP, FTP, MMSなど

 コンテナ形式:AVI, DivX, ASF, MP4, MOV, MPEG-2システム, Ogg, OGM, Matroska,
     WAV, FLVなど

 ビデオコーデック:DivX, XviD, MPEG-4, MS-MPEG4, H.263, WMV9, DV, Theora, H.264,
     Motion JPEGなど

 オーディオコーデック:MP1, MP2, MP3, AC-3, DTS, LPCM, AAC, Vorbis, WMA, ADPCM,
    DV Audio, FLAC, Real Audio, Speexなど
 入手先
VLC Media Player (0.8.6d)を、ここから 入手。
 変換元素材
DVD MovieWriter 5 BD for I-O DATAの「Blu-ray/BDMV」で作成したMPEG2_AC3
.m2tsファイル(1920x1080)ここを参照)を用いた。

 A) VLC Media PlayerでMPEG2-TSをMPEG2-PSに変換
  <参考> MPEG-2システムの方式について
     MPEG-2システムは任意の数の符号化された映像や音声、付加データなど個別のストリ
      ームを多重化し、それぞれの同期をとりながら再生するための方式で、広範囲なアプリケ
      ーションに対応するために2種類の方式が規定されている。
     Program StreamPS、プログラムストリーム)は、1本のストリームの中に唯1つのプログ
      ラムを構成する。誤りの発生しない環境でのデータの伝送・蓄積に適用されることを想定
      しており、DVDなどの強力な誤り訂正符号を用いたメディアで使用されている。
     Transport StreamTS、トランスポートストリーム)は、1本のストリームの中に複数のプ
      ログラムを構成することが出来るので色々な情報を乗せることが可能。放送や通信ネット
      ワークなどデータの伝送誤りが発生する環境に適用されることを想定しており、デジタル
      放送に使われている。
     なお伝送レートは、PSでは可変でも良いが、TSでは固定の通信路で使用される。
    
1)「ファイル」メニュー」の「ファイルを開く」
 を選択。
2)「開く」の「参照」ボタンから、
  MPEG2-TSファイルを読み込む。
 「高度なオプション」の「Stream/Save」 をチェックして、「設定」ボタンをクリック。
3)すると、「ストリーム出力」画面が表示される。
 「Outputs」の「ファイル」をチェックし、「参照」ボタンをクリックして保存先とファイル名
  を入れる。
 「MPEG PS」を選択して、「OK」ボタンを押す。
4)画面が「開く」に切り替わったら、「OK」ボタンを押す。
5)すると、変換が開始されて保存先に出
 力される。
 拡張子を.mpg又は.m2pにする。



 B) VLC Media Playerを動画のコンバータとして使用
1)「ファイル」メニューの「ウィザード」
 を選択。
2)「Streaming/
 Transcoding
 Wizard」で
 「Transcode/
 Save to file」を
 チェックして
 「Next>」をクリック
3)「入力」画面で
 変換元ファイルを
 指定する為に、
 「ストリームを選択」
 をチェックして
 「Next>」をクリック
4)「開く」画面の「ファイル」タブで、「参照」ボタンから変換元ファイルを指定して「OK」する
5)「Tanscode」画面で、圧縮に使用するコーデックとビットレートをプルダウンから選択する。
  ビットレートは、カスタム設定出来ない。
  図は映像にH.264を、音声にMPEG 4 Audio(AAC)を使用した場合
6)「Encapsulatio format」
 画面で、使用する
 コンテナ形式を選択する
*コンテナ形式は、用い
  るコーデックで選択
 可能なもの以外はグレ
 ー表示となる。
7)「Additional transcode
  options」画面で、
 保存先とファイル名を
 指定する
8)Finish」ボタンを押すと変換が開始される
 
結果
 サイズの変更、ビットレートのカスタム設定や詳細なコーデックの設定は出来ない
 常識的な組み合わせはMP4, OGM, MPEGへの変換だが、実用的なのはMP4だけだ。
 参考VLC Media Playerはサイズの変更が出来ないので、元素材をAuiUtilでサイズ変更
    してHuffyuv_PCM.aviで出力してから、VLC Media PlayerでH.264_AAC.mp4に変換した。
VLC Media Player変換したH.264_AAC.mp4の
 配信テスト(約1分)

 FFmpegエンジンが使用されていると云う。
 疑似ストリーム(Faststart再生)配信が可能!
Total
Embed方式
Stand方式
615Kbps
841Kbps
 Multi-passエンコード出来ず、トータルビットレート 615Kbpsでは画質が悪い。
   *ムービーを視聴するには、QuickTime7以降が必要です。


 参照) VLC media playerでストリーム配信



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