野菜売りの男ら、知的障害の少女に性的暴行 /釜山

 昨年6月、学校を終えて帰宅途中だった小学6年生のKさん(当時12歳)に、トラックで野菜を運搬していたL容疑者(48)が、「かわいいね。おいしいものを買ってあげるから、車に乗りなよ」と声を掛けた。L容疑者はその2-3週間前、母親と一緒に白菜を買いに来たKさんに見覚えがあった。ほかの子に比べ、判断力や知能が低かったKさんに対し、L容疑者はいろいろ話し掛け、やさしそうに振舞った。

 KさんはL容疑者の誘いに対し、まったく疑うことなくトラックに乗り込んだ。それから間もなく、L容疑者は人気(ひとけ)の少ない路地にトラックを止め、車内でKさんに性的暴行を加えた。さらにその後も、L容疑者は同じ町内にある建物の2階の男子トイレでKさんに性的暴行を加え、また今年2月には、再びKさんに「家まで送ってあげる」と声を掛け、車内で性的暴行を加えた。3回の犯行はすべて昼間に行われ、犯行現場もL容疑者が野菜を販売している露店や、Kさんが通う学校から半径150メートル以内の場所だった。

 Kさんは、自分が何をされたのかも分からずにいたが、今年3月、母親が娘を着替えさせようとしたところ、体に異変があることに気付き、警察へ通報した。警察は、子どもの行動や話の内容を分析する専門家を加えて捜査したところ、KさんはL容疑者のほかにも、同じ集落で商売をしているJ容疑者(42)ら3人から性的暴行を受けた、という証言を引き出した。

 Kさんは、自分に性的暴行を加えたL容疑者については「野菜のおじさん」、ほかの容疑者については「ビアホールのおじさん」「博打(ばくち)のおじさん」などと話し、「悪い大人たち」の犯行を証言した。

 警察は18日、Kさんに性的暴行を加えた容疑でL容疑者を逮捕するとともに、行方をくらましているJ容疑者に対し逮捕状を請求した。

 釜山地方警察庁女性・青少年係のアン・ヨンボン係長は、「ほかの二人については、Kさんの証言がはっきりしていないため、聞き込み捜査を行ったり、子どもの行動や話の内容を分析する専門家の助けを借りたりして追跡している」と説明した。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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