朝鮮半島での有事の際、アメリカ軍が日本の基地を事前協議なしに自由に使用できるという密約が交わされていた問題で、岡田外務大臣は、こうした密約は現在は無効であると、日米間で確認したことを明らかにしました。
「仮にあったとしても、アメリカ政府としても、そういう密約は少なくとも今や有効ではない、ということは確認されている」(岡田外相)
この密約は、今年3月に行われた外務省の調査で明らかになったものですが、岡田外務大臣は15日の会見で、この密約は無効で、こうした場合にも事前協議を行って、「適切かつ迅速に対応することをアメリカ政府との間でも確認した」と述べました。
また、沖縄返還の際に当時の佐藤総理とアメリカのニクソン大統領が署名した有事の際沖縄に再び核兵器を持ち込むことを認めた内容の文書についても、現在は無効であると日米間で確認していると説明しました。(15日23:55)