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ヤード:全国440カ所立ち入り…盗難車不正輸出の疑いも

神奈川県小田原市小船のリサイクル業者施設を立ち入り調査する県警捜査員ら=2010年6月22日午前8時54分、松倉佑輔撮影
神奈川県小田原市小船のリサイクル業者施設を立ち入り調査する県警捜査員ら=2010年6月22日午前8時54分、松倉佑輔撮影

 コンテナなどで設営された自動車解体作業場で、盗難車の保管場所として摘発が相次いでいる「ヤード」について、全国の警察本部は22日、古物営業法などに基づき計約440カ所の立ち入り検査・調査を始めた。一部のヤードについては外国人による犯罪拠点になっている疑いがあるとして、警視庁や埼玉などの11警察本部が15カ所を対象に、盗品等有償譲り受けなどの容疑での家宅捜索に着手した。ヤードに対する全国規模の一斉立ち入りは初めて。

 神奈川県警は同日朝、同県小田原市小船のリサイクル業者施設に出入国管理法に基づき立ち入り調査に入った。

 ヤードは、中古車の解体や保管が行われている作業場の通称。コンテナや鉄板などで敷地が囲まれ、外部からは営業実態が分かりにくい所も多い。主に郊外の空き地や山中にあり、一部は外国人による経営や出入りが目立つのも特徴だ。警察庁によると、全国で約1400カ所のヤードの存在が確認されているという。

 ヤードを巡っては数年前から、盗難車の不正輸出の中継点として利用されているケースが各地で摘発されるようになった。海外で需要の高い国産高級車や大型四輪駆動車、建設用車両などを窃盗グループから買い取り、ヤードでコンテナ詰めにしたうえで港に運搬するという形態が明らかになっている。中東やロシア、東南アジアなどに輸出されているとされる。

 税関で盗難車であることが特定されないよう、ヤードで車を分解して輸出するケースも増えている。分解された部品は輸出先の現地で組み立てられ、中古車として売りさばかれている可能性が高いという。

 兵庫県警は08年から今年にかけ、ワゴン車を狙った自動車盗を繰り返してヤードに持ち込んでいた日本人やナイジェリア人、カメルーン人ら6カ国のグループを窃盗などの容疑で検挙。ヤードで働いていたナイジェリア人らを覚せい剤所持の容疑で逮捕した。【鮎川耕史、松倉佑輔】

毎日新聞 2010年6月22日 15時00分

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