仙台市にあるソフトウエアの開発・販売会社の社長らが、外貨を売買するFX取引の出資金などの名目で客からおよそ130万円をだまし取っていたとして、警察は、社長や社員を詐欺などの疑いで逮捕しました。警察は、この会社が少なくとも数千万円を集めていた疑いがあるとみて調べを進めています。
逮捕されたのは、仙台市青葉区にあるソフトウエアの開発・販売会社「シエンダ」の社長の半澤三枝子容疑者(60)や社員などあわせて数人です。警察の調べによりますと、半澤社長らは、外貨を売買するFX取引の実態がなく、金融庁に登録もしていないのに、去年7月、山形県内の男女4人に出資金を募り、あわせておよそ130万円をだまし取った詐欺と金融商品取引法違反の疑いが持たれています。半澤社長らは、社員の親族や知り合いを通じて客を集めたうえで、FX取引を扱う別の業者のホームページを見せて「絶対にもうかる」などともちかけていたということです。警察は、半澤社長らが東北や首都圏のおよそ200人から少なくとも数千万円を集めていた疑いがあるとみて、資金集めの実態を調べるとともに、資金の流れについても解明を進めることにしています。