活動目標

諫早湾防災干拓推進連絡本部の主な活動




○平成16年度
江刺教授講演会を文化会館で開催「有明海はなぜ荒廃したのか」

 東北大学名誉教授江刺洋司氏は、以前からノリ不作の最大の原因がノリ養殖で使用される有機酸剤にあると主張されており、本部ではぜひ先生の生の声を聴くべきとの意見が強かったため、11月13日諫早文化会館中ホールにおいて講演会を開催した。
 参加者は約700名、ホールに収容できずにロビーに設置した中継テレビでも聴講者があった。少し専門的な部分があり難解な内容だったが、我々の主張するところに大いに参考になり意を強くした講演会だった。氏が執筆した「有明海はなぜ荒廃したのか」を販売したところ36冊の購入希望があった。


民主党議員団の干拓視察に対して陳情 ゲート前で500名が集まりアピール

 9月20日、菅直人元代表をはじめ民主党国会議員団11名他総勢20名が諫干を視察に訪れたことから、栗林本部長以下連絡本部の代表10名がゲート内に入り議員団に対し要望書を提出した。ゲート前では住民協議会を中心に約500名が集結し、現地入りする議員団に対して横断幕を掲げてアピールを行った。


諫早湾干拓事業関連の委員会委員に対し実情を訴える文書を送付

 ノリ不作を発端に始まった諫早湾干拓事業に関わる問題で、対策検討委員会や中・長期開門調査検討会議専門委員など7つの委員会が設置されているが、これらの委員(学者、研究者など)はなかなか地元の実情まではわからず、単に専門分野の研究対象としてしか捉えていない恐れがあるため、関連の委員会委員73名に対し、連絡本部長名の農水大臣への要請書の写しを添付し、なぜ干拓事業を完成させる必要があるのか、実情を訴え文書を郵送した。(10月4日付)


○平成15年度
中長期開門調査反対を訴えて陳情


 平成
144月から5月にかけて行われた短期開門調査の結果にもかかわらず、沿岸漁民や干拓事業反対の市民団体などによる執拗な中長期開門調査を求める運動によって、農水省は平成154月、第三者機関「中長期開門検討会議」を設置し、調査の是非を検討することになったため、連絡本部では引き続き開門反対と事業の計画どおりの推進を国に対して働きかけていった。514日には、金子知事をはじめ吉次諫早市長らの諫早湾干拓協議会と連絡本部との合同で上京し、亀井善之農水相他へ陳情、また、94日には正副本部長5名で上京し農水省や地元選出国会議員らへ陳情、同日開催された検討委員会の第四回検討会議を傍聴した。



江刺教授著「有明海はなぜ荒廃したのか」を
中長期開門調査委員らに郵送


 東北大学名誉教授江刺洋司氏は、以前からノリ不作の最大の原因がノリ養殖で使用される有機酸剤にあると主張されていたが、氏が執筆した「有明海はなぜ荒廃したのか」が刊行されたのを受け、連絡本部ではこのことを理解してもらうために、
11月、著書を中長期開門調査委員らに郵送で配布した。

さらに12月にはこれをもっと広くPRするべく小泉首相はじめ各党の党首や有明海沿岸の知事、市町長、県内の報道関係へ送付し、また翌年3月には、有明海・八代海総合調査評価委員らに郵送で配布した。



○平成14年度
中長期の開門調査の反対と工期内の完成を求めて陳情

 平成13年10月の東工区工事の断念に続き、短期開門調査までも容認せざるを得ない状況に陥った諫早湾干拓事業は、翌年520日の海水導入終了後再び淡水化を進めていく中で、漁民らの阻止行動などの妨害を受けながらも8月から一部工事が再開された。

 連絡本部では、610日、93日、1031日の3回にわたり、正副本部長らが上京し、農水大臣をはじめ農水省、関係国会議員などに対して中長期の開門調査の絶対反対と平成18年度の予定どおりの完成を求めて要望を行った。




諫早湾干拓事業の主な経緯


05年05月15日 福岡高裁は工事差し止め仮処分に対する保全抗告申し立てに対し、これまでの国の主張を認め工事差し止めを取り消す決定。これを受け18日から農地整備のための機材を搬入、約9ヶ月ぶりに工事が再開。
05年01月26日 国は異議申し立て却下に対し不服として、福岡高裁に抗告。抗告理由は
@地裁が事業と漁業不振の因果関係を客観的に立証していない。
A差し止め対象である今後の干拓地内の工事については漁業への影響を全く検討していない。
05年01月12日 国が佐賀地裁の仮処分に対して出していた異議申し立てについて佐賀地裁は却下。
04年11月20日 諫早湾保全生態学研究グループ(代表:東幹夫長崎大学名誉教授)が長崎大学でシンポジウム「有明海を科学し再生の道をさぐる」を開催、専門家の研究報告。
04年11月13日 連絡本部主催で諫早文化会館において、江刺洋司先生の講演会を開催。演題は「有明海はなぜ荒廃したのか」参加者700名
04年09月20日 民主党国会議員団11名他総勢20名が諫干視察。栗林本部長はじめ連絡本部の代表10名がゲート内に入り議員団に対し要望書を提出。ゲート前では住民協議会を中心に約500名が集結し、現地入りする議員団に対して横断幕を掲げて陳情。
04年08月31日 農水省は佐賀地方裁判所に工事差し止め決定について異議申し立て。同日、連絡本部では役員会を開催して今後の対応を協議、また同夜、住民協議会は森山・小野地区合同で集会を開き、裁判所は住民が生命財産の危険にさらされることを考慮していないとの不満を表し、防災効果をもっと訴えていくこととした。
04年08月26日 佐賀地方裁判所に出されていた諫早湾干拓事業の中止を求める仮処分申請に対し「潮受け堤防の締切りが有明海の環境悪化に影響していることが一応認められ、漁業被害も深刻」として工事を差し止める決定。これにより工事が中断。
040519 連絡本部役員会。開門調査見送り表明に対し亀井農水相に礼状を出し、上京は遠慮することを決定。
03年11月18日 東北大学名誉教授江刺洋司氏著「有明海はなぜ荒廃したのか」を中長期開門調査委員らに郵送配布。12月、小泉首相はじめ各党の党首や有明海沿岸の知事、市町長、県内の報道関係へ送付、さらに04年3月有明海・八代海総合調査評価委員らにも郵送配布。この本は有明海の荒廃の最大の原因がノリ養殖で使用される有機酸剤にあると断じているもの。
03年09月04日 栗林本部長はじめ5名上京、自民党本部、民主党本部のほか、亀井農水相(不在)や農水省、地元選出国会議員らへ陳情。開門調査反対と18年度完成を訴える。また同日開催された開門調査検討委員会の第四回検討会議を傍聴した。
03年05月14日 金子知事はじめ吉次市長らの諫早湾干拓協議会、栗林会頭らの推進連絡本部合同で上京、亀井善之農相他へ開門調査反対と事業の計画どおりの完成を要望。
02年10月31日 栗林本部長はじめ6名上京、大島理森農相や農水省、国会議員らへ陳情。
02年09月03日 連絡本部、栗林本部長以下5名、農水省へ陳情、武部農相らに工事阻止行動の排除と工期内の完成を要望。
02年08月03日 連絡本部、出入り口3ヶ所付近に「生命・財産を守る諫早湾防災干拓事業断固推進」の横断幕を設置。
02年06月10日 正副本部長ら上京、農水大臣や長崎県選出国会議員らに事業推進を要望するとともに民主党に対して抗議文を渡す。
02年06月02日 民主党、福岡県大川市において「有明海法案ヒアリングin福岡有明」を開催、事業の3年間停止を盛り込む独自の有明海保全特別措置法案を国会へ提出することを公表。これに対し本部長名で抗議。
02年04月26日 評議員会、開門調査の状況について情報交換。
02年04月19日 役員会、各団体の状況確認、短期のみ開放に同意。
02年04月17日

役員会、知事の合意に対して地元としてどうするか各団体持ち帰って協議することとする。

02年04月16日

評議員と知事、首長との協議会にて知事から合意に至った経緯について報告。その後評議員会にて善後策を協議。

02年04月15日

午後10時、農水省にて金子知事、武部農相と福岡県選出の古賀誠氏(前自民党幹事長)、長崎県選出久間章生氏立会いの下で、福岡・佐賀・熊本の三県漁連と協議、開門調査と平成18年度完成に合意。

02年04月14日

締め切りから丸5年の14日、高来町水の浦で排水門開放絶対反対住民総決起大会を開催、午後5時から、県選出国会議員、知事、市長、町長等を招いて3000人が参加。大会決議を採択して午後6時10分閉会。

02年04月11日 役員会、414日の総決起大会の要領について協議。
02年04月10日

評議員会、開門絶対反対を確認し414日に3000人規模の総決起大会を開催することを決定。

02年03月25日

役員会、農水相からの327日頃本部長に対する上京要請について協議、断ることとする。あわせて第三者委の即時解散と新たに公正な委員会の発足を要請することとした。(329日付で武部農相宛て発送)

02年03月20日

役員会、宮越政務官37日の抗議文の回答を行うもそれ以上の説明は拒否。

02年03月16日 評議員会。開門調査に絶対反対を確認。
02年03月07日

農水省の宮腰政務官、4月から2ヶ月間の短期開門調査の方針を県に説明。金子知事は拒否。同日、地域住民に対しても説明を行うが、住民側は開門反対の立場から説明をボイコットし抗議文を政務官へ手渡す。

01年12月25日 役員会、排水門開放は絶対に認められないことを確認。
01年12月14日 評議員会。開門調査絶対反対をアピール。
01年12月07日 連絡本部役員会、「総合的な検討案」について協議
01年10月10日 連絡本部を代表して5名、上京し11日にかけ国会議員、農水省等へ陳情、住民大会アピール分を届け地元の窮状を説明。
01年10月01日

永らく住民協議会の代表として諫早湾干拓事業の推進に尽力してきた川内町山崎繁喜さん、病気療養中のところ肺炎により午後10時逝去。享年82歳。

連絡本部役員会。住民大会のアピールを上京して陳情することを決定。
01年09月22日

午後6時から干拓の里ゆうゆうランドにおいて諫早湾防災干拓推進住民大会を開催、県選出国会議員、知事、市長、町長等を招いて8000人が参加。大会アピールを採択して午後715分閉会。

01年09月17日

2回評議員会、名称を諫早湾防災干拓事業推進連絡本部とし、922日開催の住民大会の推進を協議

01年09月08日

自民党長崎県連主催で諫干事業推進の意見交換会1市8町の首長、漁協、住民協議会等50名参加

01年09月05日

九州農政局へ陳情(住民協議会ら40名)、工事再開と事業完遂などを要望

01年09月08日 連絡本部役員会。
01年08月27日

住民協議会30名九州農政局へ陳情、工事再開と事業完遂を要請(連絡本部との連名)。

01年08月24日

福岡県有明海漁連、諫早干潟救済本部などが九州農政局へ押しかけ事業中止を求めたことに対し、住民協議会、連絡本部の連名で抗議文

01年08月20日 諫早湾干拓事業推進連絡本部 役員会。
01年07月31日 諫早湾干拓事業推進連絡本部 1回会議(評議員会)開催
01年06月25日 諫早湾干拓事業推進連絡本部設立。
89年11月 諫干着工



陳情・要望・意見活動など



04年05月20日 亀井農水大臣他へ開門調査見送り決定に対してお礼状発送、併せて18年度完成をお願い。
04年03月02日 江刺洋司氏著書を有明海・八代海総合調査評価委員らに郵送配布。
03年12月17日 江刺洋司氏著書を小泉首相、各党党首、沿岸知事・市長長らに郵送配布。
03年11月17日 江刺洋司氏著「有明海はなぜ荒廃したのか」を中長期開門調査委員らに郵送配布。
03年09月04日 本部長以下5名上京、自民党、民主党幹部や武部農水大臣らに中長期開門調査反対と工事の18年度完成を要望。また同日開催された開門調査検討委員会の第四回検討会議を傍聴。
03年06月12日 江藤隆美衆議院議員在職30年祝賀会に本部長名で祝電。
03年05月14日 本部長以下6名上京、湾内漁協、知事、市町長らとともに亀井善之農水相や国会議員などへ開門調査反対と事業の計画どおりの完成を要望。
02年10月31日 本部長以下6名上京、大島農水大臣や農水省、国会議員らに陳情。
02年09月03日 本部長以下5名上京、武部農水大臣らに工事阻止行動の排除と工期内の完成を要望。
02年08月08日 宮腰政務官来諫し正副本部長と懇談、18年度完成を守ることを約束。
02年08月01日 栗林本部長7/29上京の様子を記者会見。
02年07月29日 本部長上京、宮腰政務官と面談、18年度完成を要望。
02年06月10日 本部長以下6名上京、農水大臣他へ陳情、また県選出国会議員との「諫早湾防災干拓事業推進要請集会を開催し推進方要望。
02年06月03日 福岡県大川市において2日開催された民主党主催「有明海法案ヒアリングin福岡有明」に対する本部長コメントを報道機関に発表、6月10日上京の折、同内容で民主党本部へ抗議文として持参。
02年04月15日 午後10時、農水省にて金子知事、武部農相と福岡県選出の古賀誠氏(前自民党幹事長)、長崎県選出久間章生氏立会いの下で、福岡・佐賀・熊本の三県漁連と協議、開門調査と平成18年度完成に合意。
02年04月14日 高来町城の下運動公園にて3000人を集めて水門開放絶対反対住民総決起大会を開催、大会決議を採択。
02年03月26日 武部農水大臣宛て要請書(ノリ不作第三者委の委員構成等について)。
02年03月07日 農水省宮腰政務官、長崎・諫早で開門調査のための説明会、地元住民協、漁協等はボイコットし、会場入り口で抗議文を渡す。
01年12月13日 11日採決した緊急アピールをノリ不作第三者委の清水委員長宛て郵送。
01年12月11日 諫早湾防災干拓事業の推進に関する緊急アピールを採決し報道機関へ送付(国の「総合的な検討案」に対して)、また、諫早湾防災干拓事業の推進に関する緊急要望を知事宛て郵送。
01年10月11日 長崎市内にて国営諫早湾干拓事業にかかる説明会が農水省大臣政務官(岩永峯一)他にて開催。知事はじめ県議会、関係各市町長他参加、8月28日の大臣見直し発言のその後の経過等に終始、排水門開放に関しノリ不作委員会の答申待ちの姿勢。参加者全員で開放絶対反対を伝える。
01年10月10日 連絡本部役員5名農水省、県選出国会議員等へ上京陳情。
01年10月04日 9/22採択した大会アピールをノリ不作第三者委(除一部)、福岡県有明海各漁連等へ送付。
01年09月22日 諫早市小野島町「干拓の里」にて諫早湾防災干拓推進住民大会、8000人が集結し大会アピールを採択。
01年09月08日 自民党長崎県連主催で諫干事業推進の意見交換会、1市8町の首長、漁協、住民協議会等50名参加。
01年09月05日 九州農政局への陳情(38名)、工事再開と事業完遂を要請。
01年08月28日 住民協議会名で武部勤農林水産大臣宛て抗議文(郵送)。
01年08月27日 住民協議会30名、九州農政局への陳情、工事再開と事業完遂を要請。
01年08月24日 住民協議会と連絡本部の連名で抗議文郵送 郵送先:福岡県有明海漁連、諫早干潟緊急救済本部、同東京事務所、日本湿地ネットワーク、(財)世界自然保護基金ジャパン。






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