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ブブゼラ9割は中国製、出荷価格は33円

 サッカーW杯を開催中の南アフリカではラッパ形の民族楽器ブブゼラや土産品などが売れているが、多くは中国など外国からの輸入品。南アの業者からは「地元に利益を生んでいない」との不満が出ている。一方、日本は初戦に勝利して勢いがつき、関連商品などの売れ行きが好調だ。

 サポーターたちがスタジアムで吹き鳴らし、日本でも有名になったブブゼラ。中国紙・毎日経済新聞(電子版)によると、プラスチック製ブブゼラの90%近くが中国製といわれる。

 中国でブブゼラを生産する工場は広東省と浙江省などに数社あり、1月から4月までに約100万個を生産したという浙江省のプラスチック製品メーカーは、今年の売上高予想が前年比5割増。出荷価格は大型のブブゼラで2・5元(約33円)と、南アでの販売価格(約700円)の5%にも満たないが、現在も注文が相次ぎ、ブブゼラ景気に沸いているという。

 外国人が集まる南ア・ヨハネスブルク近郊の繁華街サントンのショッピングモールでは、各国代表選手を模した木彫り人形の土産品が人気。高さは80〜185センチで、どことなくアフリカらしさが感じられるが、実はインドネシア製という。共同電によると、地元紙は、アフリカの木彫り産業は規模が小さく、大量生産が難しいと報じた。

 町のあちらこちらにたなびく6色の南ア国旗もやはりほとんどが中国製。中国の業者は大量の商品を迅速に製造できるためとされる。今大会の公式マスコット「ザクミ」のぬいぐるみも中国製だ。南アの国旗製造業者は地元紙に「地元でも製造できるのにカネがどんどん外国に流れている」と不満をぶつけた。

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