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2010年6月21日(月) 19:25 |
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アユモドキ産卵に取り組む
岡山県に生息する国の天然記念物アユモドキを増やそうと、岡山市の小学校が人工繁殖に取り組んでいます。 先週、産卵を促すために必要な田んぼの土を水槽に入れる作業を行いました。あれから4日。 産卵は始まったでしょうか。
アユモドキの人工繁殖に取り組んでいるのは岡山市立高島小学校です。 高島小学校はアユモドキの生息する岡山市賞田地区のすぐそばにあります。 21日は、岡山市文化財課の職員らが、アユモドキの人工繁殖のために用意された水槽で産卵しているか確認を行いました。 アユモドキは移動しながら卵をばら撒くように産むため、卵が見つけにくいということです。 さらに、卵の大きさは2ミリ程度です。 今回は残念ながら卵を確認することができませんでした。 岡山市教育委員会文化財課でアユモドキを担当する岡本さんが、産卵していなかった結果を児童に説明しました。 先週、高島小学校では、アユモドキの学習を行っている5年生が、産卵に必要な田んぼの土を親魚がいる水槽に入れました。 アユモドキは水の入った休耕田でしか産卵しないと言われていて、土の匂いで産卵が誘発されるといわれているためです。 岡山市文化財課は、アユモドキをさらに大きい水槽に移し代えアユモドキのストレスを減らし、もう一度、産卵に向けて取り組むことにしました。 絶滅が心配される天然記念物を少しでも増やしたいと見守る子どもたち。 同時に一筋縄ではいかない自然の難しさも学んでいるようです。
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