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2010年6月21日(月) 19:25 |
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岡山大、国内初の肺再移植手術
脳死からの肺移植を受け社会復帰をしたものの、慢性的な拒絶反応に陥った男性患者に対し、家族から肺の一部を移植する生体肺移植が岡山大学病院で行われています。 移植からある程度期間の経過した肺を摘出し、新しい肺に入れ替える再移植は国内で初めての試みです。
岡山大学病院で肺の再移植手術をうけるのは、愛媛県在住の30代男性です。 気管支の先が細くなる閉塞性細気管支炎という病気を患い、以前岡山大学病院で脳死の人から提供された右肺を移植しています。 男性は一時社会復帰を果たしましたが、慢性的な拒絶反応に陥り呼吸機能が低下しました。 このため去年脳死の再移植登録をしましたが病状が悪化し、家族から生体肺移植に受けることになりました。 再移植手術は、男性の母親と兄から提供された肺の一部を男性の両肺と入れ替えるもので、およそ20人の医師団によって行われています。 病院によりますと、ある程度期間の経過した移植肺を摘出し新しい肺に入れ替える再移植手術は、国内では初めての試みということです。 海外では、移植患者の救命治療として既に確立されている再移植手術。 病院によりますと、手術は22日未明までかかる見通しだということです。
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