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マーリンズ 「ブブゼラ」で敗戦…ナインは怒り心頭

<マーリンズ・レイズ>試合前に配られたブブゼラを吹く観客
<マーリンズ・レイズ>試合前に配られたブブゼラを吹く観客
Photo By AP

 【マーリンズ8―9レイズ】サッカーW杯南アフリカ大会の代名詞ともなっている民族楽器「ブブゼラ」が大リーグの試合で悲劇を呼んだ。19日(日本時間20日)のマーリンズ―レイズ戦でマ軍は先着1万5000人の入場者に「ブブゼラ」を配布。しかし、観客席からの大音量が一つの要因となり、マ軍と球審の間に選手交代の伝達ミスが生じ、9回裏に打順間違いが起こった。ブブゼラの騒音にかき消される形でサヨナラ機を逸し、試合にも敗れたマ軍ナインからは、怒りが噴出した。 【試合結果

 およそ、野球場には似つかわしくない音。1試合平均観客動員数が両リーグワーストの1万6182人と不入りのマーリンズが、起死回生の策として配ったブブゼラがチームの勝利を奪った。

 悲劇は9回に起きた。8回に3点差を追いついたマ軍は9回の守備で、投手と野手2人を交代。そして迎えた9回裏の攻撃。9番から始まる打順で打席に立ったのは、右太腿裏を痛めた3番打者のラミレスに代わり、9回表から遊撃に入ったバーデンだった。先頭打者として貴重な四球を選んだが、直後にレ軍マドン監督の抗議でアウト(記録は捕ゴロ)に。マ軍ゴンザレス監督が「守備は遊撃だが、打順は9番に入れると伝えたはずだ」と主張したが、バークスデール球審は「3番・遊撃だ」と譲らない。最終的に退場処分となった指揮官は「明らかに球審は間違えていた。私の声が聞こえなかった」と怒りに声を震わせた。

 ハリオン責任審判は「球審がしっかりと9回表に打順表を書き換えた。ゴンザレス監督も確認していたはずだ」としたが、一方で「(ブブゼラの)大きな音が混乱を呼んだ可能性は否定できない。野球でこんな不快な試合は経験がない」。実際、バークスデール球審は試合中も耳栓をしてコール。ゴンザレス監督の声が聞こえなかったとしても不思議ではない。

 1個1ドル(約91円)前後の原価で作られた約40センチの長さのプラスチック製「簡易ブブゼラ」の音に、マ軍中堅手のロスは「男と女が同時に悲鳴をあげているようで怖かった」。耳栓をしたマ軍二塁手アグラも「これは大リーグでサッカーではない。最悪の広告配布物だ!」と吐き捨てた。球音どころか、選手交代のコールすらも遮ったブブゼラ。この日の観衆は2万3242人。マーケティング担当者は「一定の成果は出た」と話したが、選手たちには騒音でしかなかった。

 ≪ブブゼラで退去≫今月15日のヤンキース―フィリーズ戦でブブゼラを吹いたファンに、球場外への退去が命じられた。マ軍も通常は音の出る応援グッズは持ち込めないが、この試合限定で許可された。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年06月21日 ]

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