GoogleはフランスにあるオープンなWi-Fiスポットで検出されたデータを傍受、記録し、パスワードや電子メールを収集していたと、フランスの情報処理と自由に関する国家委員会(CNIL)が発表した。
CNILがこの件に関する調査を始めたのは6月に入ってからで、Googleのマッピングサービス「Street View」用のデータを収集するために世界各所を走り回っている車両が、公共のWi-Fiスポットから個人情報を断片的に取得していたことをGoogleが認めたのを受けての調査だった。Googleは30カ国でデータを収集しており、国によっては同社に対してデータの削除を求めているが、フランス、スペイン、ドイツ、およびイタリアは、調査のためにデータを保存しておくよう求めていた。
Googleの主張によれば、Street View撮影用車両は常に移動しており、情報が収集されたのはセキュリティ対策の不十分なWi-Fiネットワークが使われている場所を通過した場合に限られるため、収集されたのは断片的なペイロードデータだけだったという。また、これは誤って収集されたものだと同社は主張している。データ収集のために記述されたコードは、2006年に開始された実験的なWi-Fiプロジェクトの一部だった。2007年にStreet View向けの新たなWi-Fiプロジェクトを開始したときに、エンジニアがペイロード情報を収集するものだと気づかないまま、古いコードを含めてしまったのだと、Googleは説明していた。
米国では、Googleに対する訴訟がすでに起こされており、議会指導者たちも調査にとりかかっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
Copyright(c)2009 ASAHI INTERACTIVE, Inc. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は朝日インタラクティブ株式会社またはその情報提供者に属します。
2010年06月22日 10時17分