九州市長会(会長・釘宮磐大分市長)は13日、佐賀県嬉野市で定例総会を開き、家畜の伝染病「口蹄疫(こうていえき)」が宮崎県で拡大している問題で、処分費用の支援や無利子の運転資金融資など9項目からなる国への緊急決議案を採択した。近く、決議文を赤松広隆農相あてに郵送し、釘宮会長が来週にも赤松農相に直接、要請する方針。
緊急決議案は宮崎県市長会が提案。決議文には(1)患畜の処分・埋却に伴う費用負担など支援制度の拡充(2)収入が途絶える農家に対する一時金の給付(3)畜産業者への日本政策金融公庫による無利子融資‐などが盛り込まれている。
決議は全国市長会に提案し、同会の決議を経て国に要望するのが通例だが、釘宮会長は「時間を置くわけにいかない」として、全国市長会を経ずに国に要請する考えを示した。
=2010/05/14付 西日本新聞朝刊=