宮崎県内で深刻化している家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」の被害農家救援に向けて善意の輪が広がっている。宮崎市在住の女子プロゴルファー横峯さくらさんが先日の大会で獲得した賞金1200万円を寄付するのに続き、同市内8カ所のゴルフ場などに募金箱を設置。さらに県も14日、県庁や隣接するみやざき物産館など5カ所に募金箱を設置して救援を呼び掛けている。
県は今後、出先機関や市町村、県内スーパーなどにも募金箱を増やしていく。また、県共同募金会とともに義援金の受け付けも始め、大口義援金の第1号として宮崎空港ビル(宮崎市)と、その取引業者団体の宮崎空港ビル翼会が100万円の寄付を申し出た。
県によると、集まった義援金は、市町村を通じて農家に見舞金として分配される。募金状況を見て対象農家や金額を決めるという。
さらに県は県外にも支援の輪を広げるため、福岡事務所(福岡市天神)など県外の出先機関でも義援金を受け付けるほか、ふるさと宮崎応援寄付金(ふるさと納税)の利用も呼び掛ける。
問い合わせは、県福祉保健課=0985(26)7075。
=2010/05/15付 西日本新聞朝刊=