宮崎県での家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」感染拡大を受け、JAグループ佐賀は14日、月内の子牛と子豚などの競りを中止するとともに、出荷できない農家を支援するために最大で総額約1億2460万円の仮払金を支払うと発表した。競りは4月26日から中止しているが、宮崎県での感染拡大が続いていることから、月内すべての競りを中止する。
仮払金の内訳は、和牛子牛1頭当たり20万円▽和牛と乳牛の交雑種1頭当たり5万円▽子豚1頭当たり1万円。JAと取引している系列農家約1080戸を対象に、出荷できずに飼育代がかさみ、当面の収入がなくなった農家が希望すれば支払う。農家は出荷後に返済する。また、JAの指導員の農家への巡回指導も感染予防のため中止し、電話での指導に切り替える。
=2010/05/15付 西日本新聞朝刊=