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走るか!?「関空超特急」、国・大阪府の研究会22日スタート関西空港と大阪中心部を結ぶリニアモーターカーや新幹線の実現可能性を探る、国土交通省と大阪府の合同研究会が22日、スタートする。現行約50分の所要時間が、最高時速500キロのリニアなら最速7分、新幹線なら十数分。だが巨額の事業費などハードルは高い。夢の超特急は走るのか。 ・
期待「あっという間だった。関空にリニアが来れば、遠いイメージは一変する」。5月上旬、上海万博の視察に中国・上海を訪れた府幹部は、浦東空港―市内(約30キロ)間7分のリニア体験をそう話す。関空―梅田北ヤードのリニア構想は、橋下徹知事が昨年7月に打ち出した。用地買収の必要がない深さ40メートル以上の地下に38キロの単線式トンネルを通し、7分で結ぶ。 新大阪―関空の新幹線構想も。同省幹部は「国内で営業運転の実績がないリニアより現実的」という。 いずれも関空の利便性が大幅改善される計画で、研究会に府の期待は膨らむ。 課題リニア事業化の費用を府は4900億円とするが、新大阪―関空に複線式トンネルを通し13分で結ぶ、と想定した同省の試算では、1兆5000億円。 橋下知事は、大阪(伊丹)空港を廃港し、跡地の売却益をつぎ込むことを提案するが、同省は成長戦略会議の提言で、「伊丹廃港なら、売却益は関空の負債圧縮に」としており、困難だ。 新幹線でも、同省の試算は1兆円超。JR西日本関係者は「建設費が運賃に跳ね返る可能性が高い。手を挙げるのは難しい」という。 現実路線すでに同省や鉄道各社が具体化へ検討しているのが「なにわ筋線」(約10キロ)だ。新大阪から梅田経由で、関空に乗り入れるJR阪和線と南海本線に接続する。実現性は最も高いが、所要時間は最速で30分台後半だ。 橋下知事は読売新聞の取材に、「都心部から30分以内でないと、都市間競争に勝てない。なにわ筋線を整備しながら、リニアの事業費をどうするか研究し、もう一歩進めたい」と語った。 (2010年6月17日 読売新聞)
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