広島市は、管理する広島港宇品旅客ターミナルビル(南区)のテナントが埋まらず対策に苦慮している。ビルのにぎわい創出に期待した結婚式場業者が、オープンの準備段階で大半の区画から今春撤退し、念願の「空き区画解消」が振り出しに戻った。今は、シャッターが下りたテナント区画が目立っている。
ビルは現在、8区画が空いた状態で、賃料収入は月計1280万円。全区画が埋まった場合の7割以下にとどまる。美容店が近く1区画に入居する予定のほかに動きはない。
市臨海開発課の竹永勝之課長は「入居は引き続き募るが、港に人が集まる工夫をしないとテナントは集まらない。国の補助事業を活用した集客イベントも考えたい」としている。
【写真説明】シャッターが下りたターミナルビル2階のテナント区画
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