最終更新: 2010/06/22 06:23

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全国的に喫煙エリアが狭まる中、「卒煙塾」などさまざまな取り組みも行われています。

神奈川県の受動喫煙防止条例施行からまもなく3カ月。全国的に喫煙エリアが狭まる中、喫煙を卒業するための「卒煙塾」や、たばこ難民の支援ビジネスなど、さまざまな取り組みも行われています。

5月、「かながわ卒煙塾」が開かれた。
有名人も動員した鳴り物入りのイベントに、1日20本、喫煙歴10年の関下さんは、非喫煙者の妻に連れられ、強制参加となった。
「無理やり一緒に行こうって言って」と話す妻に、関下さんは「自分は、うーんと思ってたんですけど」と話した。
塾生は医師や保健所などから禁煙方法を学び、喫煙を克服し、目指すは5カ月後に行われる卒煙式。
「禁煙できる確率は何%ぐらいですか?」との問いに、関下さんの妻は「多分10%。いかないかなと思う」と話した。
これに対し、関下さんは「悔しいっすね。やめます。やめるんで100%ということでお願いします」と話した。
2010年4月、神奈川県で全国で初めて施行された受動喫煙防止条例。
4月、喫煙者からは「テキーラとラムを飲んで、これ(シガー)が最高においしいんです。どこに行けばいいかなっていうところありますね」といった声が聞かれた。
それから3カ月、列島中が禁煙時代に突入する中、行き場を失ったたばこ難民向けのあるサービスが注目を集めている。
東京・渋谷の街を落ち着かない様子で歩く木本千晶さん(23)。
木本さんは「ないですね、灰皿。ちょっと前だったら、コンビニの前って、基本あったと思うんですけど」と話した。
喫煙所を探す木本さんだが、彼女は、たばこが吸いたいわけではない。
木本さんが勤める会社は、公共トイレや授乳室の場所などを情報提供するサイトを運営している。
中でも喫煙所は、人気のコンテンツとなっている。
かつてはあちこちにあった喫煙所も、いまや激減、繁華街・渋谷でもなかなか見つからず、思わず弱音が漏れた。
しかし木本さんには、喫煙所探しの経験から得た、とっておきの秘策があった。
木本さんは「なんかおっきなビルの裏口とか、結構、灰皿が置いてあったりするところがあるので、そういうのを見てます」と話した。
やみくもに歩いても喫煙所は発見できない。
ピンポイントで大きなビルの裏口を探すと、捜索開始から1時間以上、ついに新たな喫煙所を発見した。
すぐさま現場に向かい、写真に収めた。
木本さんは「灰皿の写真です。やっと出会えたっていう気持ちになりますね」と話した。
結局、3時間歩き続けたこの日、3カ所を発見。
木本さんは「道端で吸われるよりは、ちゃんと喫煙所があるところで吸ってほしいなと思いますし」と話した。
これまで木本さんたちが足で稼いだ喫煙所は、都内で800カ所以上。
アクセス数は2010年に入り、1万件も増えた。
喫煙者にとって受難の時代となる一方、条例にともない全席禁煙した飲食店では、思わぬ禁煙特需が生まれた。
店長は「(禁煙にしたことで)家族連れのお客さまがまず増えたっていうことと、生ビールを飲まれるお客さまよりかは、お食事を食べて帰られるっていうお客さまの方が増えたようには思います」と話した。
非喫煙者の客は「吸わないので、なんかうれしいです。煙があると、ちょっと味も変わると思うんで」と話した。
一方、卒煙塾で禁煙を誓った関下さん。
あれから3週間、再び彼を訪ねてみると、そこには、たばこに火をつける姿があった。
関下さんの妻は「なんか誓ってましたよね、『家族のためにとか』」と苦笑い。
実は関下さん、受講後の帰り道、すぐにたばこに手を出してしまったという。
関下さんは「一応、卒煙塾は10月までが一応期間ってなっているんで、まあそれまでには、なんとか、なんとかやめたいと」などと話した。
卒煙へは、まだまだ険しい道のりが続く。

(06/19 01:27)


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