宮崎県で口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いのある牛が相次いで見つかった問題で、同県の東国原英夫知事らは27日、赤松広隆農相を訪ね、防疫対策や畜産農家の経営安定化に向けた予算確保、同県への交付税措置などを求めた。
東国原知事は「農家の精神的ダメージは計り知れない。財政支援と原因究明の徹底を」と要望。赤松農相は「全面的に支援したい」と応じた。
同県では処分対象の牛が1108頭に達しており、東国原知事は面会後、記者団に「場所(処分牛の埋設地)や人(要員)、費用など今後県では対応できなくなる可能性もあり、国に支援を求めたい」と語った。
赤松農相は同日、家畜共済の掛け金が払えない農家が増えていることに対し、九州各県の農業共済組合に支払い猶予を要請する方針を表明。29日、現地に感染源特定のための疫学チームを派遣することも発表した。
=2010/04/28付 西日本新聞朝刊=