宮崎県でウイルス性感染症の口蹄(こうてい)疫に感染した牛が見つかった問題で、東国原英夫知事は27日、東京都内で感染拡大の封じ込めや農家への経営支援など緊急対策の実施を農林水産省に要望した。
農水省は、29日に疫学の専門家チームを現地に派遣するほか、農家が加入する家畜共済の掛け金支払い条件を緩和するよう、九州各県の農業共済組合に要請する方針を決めた。27日に組合を監督する各県に指導通知を出す。
宮崎県では感染が確認されたり、疑いのある牛が相次いで見つかっており、感染の可能性のある牛や豚の処分など対応に追われている。
赤松広隆農相は「一番肝心なのはこれ以上広げないように封じ込めることだ」とし、国としてできる限り支援する意向を表明。東国原知事は「畜産を取り巻く環境が厳しい中での発生で、現場のダメージは計り知れない」とした。