宮崎県で家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した牛が見つかった問題で、JAさがは「県内に搬入される家畜から口蹄疫の感染が広がる恐れがある」として26日にJAさが畜産センター(多久市)で予定していた豚の競りを中止した。5月8、9日の子牛を延期し、12日の肉用牛の競りを中止することを決めている。
JAさが畜産部によると、県内で牛と豚の競り市場は同センターしかなく、豚は口蹄疫が感染するとされる偶蹄類(ぐうているい)のために、宮崎で感染が確認された牛と同じ扱いで競りを中止することにした。同部は「宮崎では感染が拡大しており、細心の注意を払いたい」としている。
一方、県内で飼育されている肉用牛や乳牛計約5万9千頭と養豚9万800頭に異常がないか「全頭聞き取り調査」をしていた県は26日、異常がなかったことを確認した。
=2010/04/27付 西日本新聞朝刊=