香川県沖の瀬戸内海で16日夜、ケミカルタンカーが貨物船と衝突して沈没しました。タンカーの乗組員5人は貨物船に救助され、全員無事でした。
16日午後10時15分ごろ、香川県さぬき市の沖およそ10キロの瀬戸内海で、香川県丸亀市の海運会社のケミカルタンカー「敬和丸」(335トン)と、広島県呉市の貨物船「第15浜幸丸」(187トン)が衝突しました。タンカーは船体が損傷して浸水し、およそ3時間半後に沈没しました。タンカーの乗組員5人は貨物船に乗り移って救助され、全員無事でしたが、貨物船の63歳の1等航海士が病院で手当てを受けました。高松海上保安部によりますと、タンカーには水酸化マグネシウムが積まれていて、海面には流出したとみられる油がうっすらと広がっているということで、巡視艇が油の処理を進めています。現場付近の海域は当時、波は穏やかだったということで、海上保安部は、双方の船の乗組員から事情を聴くなどして当時の状況を調べています。