宮崎県でウイルス性感染症の口蹄疫に感染した牛が見つかった問題で、県は25日、新たに同県川南町の農家で感染の疑いがある牛4頭が見つかったと発表した。疑い例は7例目で計20頭となった。うち最初の3頭は既に感染が確定している。
県はこの農家が飼育している牛725頭すべてを処分する方針。これまでの6例も含め処分対象の牛と豚は1108頭に上り、農林水産省によると、過去約100年で最多という。
同省によると、口蹄疫のため1908年に当時の東京府(現東京都)や兵庫県などで約500頭、2000年には宮崎県で35頭、北海道で705頭が処分されている。
宮崎県によると、獣医師が24日、川南町の農家で口内に潰瘍などがある牛がいるのを見つけ、宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に連絡。遺伝子検査で4頭が陽性と判明した。