車を使ったひったくり事件で女性を転倒させて重傷を負わせたとして強盗致傷などの罪に問われた、ひたちなか市、無職、皆川吉則被告(25)の裁判員裁判の公判が17日、水戸地裁(根本渉裁判長)であり、検察側は「自動車によるひったくりは危険で凶悪だ」として懲役6年を求刑した。判決は18日。
論告で検察側は皆川被告が生活費をパチンコ代などに使った上に他人から金を奪おうとした経緯について「動機が短絡的で身勝手だ」と主張した。
弁護側は「窃盗のつもりでやった。被害者を傷つける意思はなかった」として、強盗より罪の軽い窃盗に近い犯行であることを強調。「反省の気持ちを深めている」として懲役3年、執行猶予5年を求めた。【原田啓之】
毎日新聞 2010年6月18日 地方版