落とし主と勘違いされたのを悪用し、他人の財布を持ち帰ったとして、大阪府警東成署は18日、大阪市ゆとりとみどり振興局の男性職員(38)=同市東成区=を窃盗の疑いで大阪地検に書類送検した。職員は市の調査に「『ありがたい』と思ってつい受け取ってしまった」と反省しているという。
市や東成署によると、職員は今月6日夕、大阪市東成区東今里2のパチンコ店で、女性客から床に落ちていた財布を渡された。職員は「どうも」と礼を言って受け取り、自宅に持ち帰った。
しばらくして職員がパチンコ店に戻ると、持ち主の通報で駆けつけた署員が待ち構えていた。署員に「分かってるな」と追及され、認めたという。財布には現金約2万2000円が入っていたが、手をつけていなかった。大阪市は処分を検討している。【安藤龍朗】
毎日新聞 2010年6月18日 22時38分