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APECに備え爆弾テロ訓練

6月16日 17時37分

ことし11月に横浜市で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議に備え、東京ドームで警視庁や住民による爆発テロに対処する訓練が行われました。警視庁は、大勢の人が集まる施設や交通機関を中心に、事業者や住民とともに訓練を重ねることにしています。

東京・文京区の東京ドームで行われた訓練には、警視庁の警察官と東京ドームの警備員、それに周辺の住民などおよそ200人が参加しました。訓練は、敷地内の広場に仕掛けられた時限式の爆弾が爆発したという想定で行われ、爆発音を聞いた警備員がすぐに110番通報して近くの人たちを避難させました。このあと駆けつけた警察官が、火薬のにおいをかぎ分ける警備犬を使って不審なかばんに爆弾が入っていることを突きとめ、爆発物処理班が遠隔操作のロボットでかばんを撤去しました。警視庁は、ことし11月に横浜で開かれるAPECに向けて、大勢の人が集まりテロの標的になるおそれがある施設や交通機関を中心に、事業者や住民とともに訓練を重ねることにしています。警視庁の松澤誠危機管理対策官は「万一、テロが起きた場合、110通報や避難誘導といった初動の動きの速さが被害の広がりを食い止めるカギとなるので、訓練を通じて連携を深めていきたい」と話しています。