宮崎県で拡大している口蹄(こうてい)疫の被害対策が、広島県東部の4市2町でも急ピッチで進んでいる。県内では口蹄疫を疑われる家畜は確認されていないが、早めの予防線を張ったかたちだ。
口蹄疫は牛や豚、ヤギなど「偶蹄(ぐうてい)目」が感染するウイルス性伝染病。人体への影響はないという。
ミニブタとコガタヤギ計6匹を飼育する福山市芦田町の市立動物園は、入退場ゲートや小動物との「ふれあいゾーン」に手指用の消毒剤と靴裏用の消毒マットを設置。子どもに人気が高いヤギへの餌やり体験は中止した。
年間約1万1千頭の牛や馬などを加工する福山市御幸町の市食肉センターや広島県神石高原町の農事組合法人「和牛の里」などは関係者や車両の消毒を始めた。豚約3千頭を飼育する日本畜産(福山市瀬戸町)の小林茂之社長は「感染予防を徹底するしかない」と話す。
口蹄疫対策として県は、県内の畜産農家1108戸に消毒用消石灰を20キロずつ発送している。が、大規模農場では不足が懸念されるため三原市は備蓄していた消石灰を独自に配布した。世羅町も追加配布を検討している。
【写真説明】消毒用のマットを敷き直す福山市立動物園の職員
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