県内でも口蹄疫対策本格化
県酪農業協同組合連合会(新潟市中央区)は18日、宮崎県で感染が急拡大している口蹄疫から本県の乳牛を守るため、酪農家280戸に対し、牛舎出入り口で長靴を殺菌するための踏み込み消毒槽各1個と消毒剤の炭酸ソーダを無償配布することを決めた。
既に東京などのメーカーに発注済みで、今月下旬をめどに発送する。同連合会は「既に踏み込み槽を準備している農家も多いが、被害が拡大しているので念には念を入れて配布を決めた」としている。
一方、県は18日、市町村担当者を集めた会議を県庁で開き、県内で発生した場合の連携と衛生管理の徹底を要請した。
市町村の農業、危機管理担当職員ら約60人が出席。県が発生した場合の連絡態勢や消毒場所の設定、感染した家畜の処分などについて説明し、協力を求めた。県畜産課によると18日現在、県内で感染や異常は確認されていない。
宮崎牛を扱う県内のスーパーは「和牛の中では取扱量は多いが、今のところ入荷量も売り上げも変わらない」と話した。