泉、ＴＫＯで２勝目…ＳＲＣ１３

１回、イ・チャンソプに馬乗りになり攻める泉浩

　◆ＳＲＣ１３（２０日・両国国技館）　ライトヘビー級ワンマッチで、アテネ五輪柔道銀メダルの泉浩（２７）＝プレシオス＝が、イ・チャンソプ（２９）＝韓国＝を強烈なパンチの連打で圧倒。ＴＫＯ勝ちで戦績を２勝１敗とした。フェザー級チャンピオンシップは王者の金原正徳（２７）＝パラエストラ八王子／チームＺＳＴ＝が挑戦者のマルロン・サンドロ（３３）＝ブラジル＝に１回３８秒ＫＯ負けした。

　たまったうっぷんを晴らすかのようだった。チャンソプに馬乗りになった泉は、これでもかと拳を振り下ろした。パンチの連打に、相手の顔が朱に染まる。レフェリーが割って入って試合を止めた。「やってきたことが報われてよかった」と、リング上で絶叫した。

　「本当に報われたという感じ」と、泉は繰り返した。昨夏、総合格闘技に転向し１勝１敗。初勝利を挙げた昨年大みそかの「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」以来、半年ぶりの一戦へ向け、週３度のジム通いでフィジカルを強化。ワン・ツーから足払いを仕掛ける新技“泉ショッカー”は温存したが、首投げでテークダウンを奪い、マウントからのパウンドで初のＴＫＯ勝ち。「こういう勝負を続けて、一本、ＫＯを狙っていきたい」と、白星とともに自信もつかんだ。

　次戦は１０月の「ＳＲＣ１５」が有力。「組まれたらおもしろい」と、１階級上の石井慧との“柔道対決”にも色気をみせる。「相手が誰だろうとやりたい。体と心の準備はしておく」。目標のベルトへ、歩みは止まらない。