相撲案内所に暴力団関係者 名古屋場所の観戦問題
昨年7月の大相撲名古屋場所で暴力団幹部らが特別席で観戦していた問題で、日本相撲協会は21日、名古屋市で記者会見し、チケットを販売した相撲案内所に暴力団関係者がいたという警視庁の指摘を受け、この案内所との契約を解除したと発表した。
愛知県警などの調べで、木瀬親方=元幕内肥後ノ海=らが手配した土俵下の特別席「維持員席」の券を指定暴力団山口組弘道会の幹部らが入手し、場所中の15日間に暴力団関係者延べ50人以上の観戦が判明。相撲協会がこの案内所の実態について、警視庁に照会していた。
相撲案内所はチケットや観戦時の飲食物、土産などを扱う「相撲茶屋」と呼ばれる業者。地方場所では地元の仕出屋などが行うケースが多い。名古屋場所では昨年、6軒あった。
(2010年6月21日)