口蹄疫について専門家が解説したシンポジウム=岐阜市橋本町で
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宮崎県で猛威を振るう口蹄(こうてい)疫について専門的な立場から解説し、消費者に安心してもらおうと、岐阜大学は20日、岐阜市橋本町のじゅうろくプラザで「緊急シンポジウム 口蹄疫を理解する」を開いた。講師は同大応用生物科学部教授や県岐阜家畜保健衛生所の研究者ら。市民や大学関係者ら130人が参加した。
英国や韓国など世界的な流行の歴史について解説した帝京科学大の村上洋介教授は「日本の場合、畜産の生産額は農業全体の3割。関連産業に多大な影響がある」と指摘。口蹄疫の特徴について説明した岐阜大の杉山誠教授は「流行は自然災害ととらえ、危機管理として感染症対策を整備する必要がある」と提言した。
会場からは消毒方法や殺処分の方法など具体的な質問が相次ぎ、関心の高さをうかがわせた。
(竹田佳彦)
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