長崎県平戸市の港で韓国人を密出国させたとして、警視庁と千葉、長崎県警と第7管区海上保安本部の合同捜査本部は21日までに、入管難民法違反(不法出国ほう助など)の疑いで、千葉市若葉区高品町、自称崔基鎬容疑者(43)ら韓国籍の男4人を逮捕した。
警視庁などはこれまでに、4人を含め、密航者や船長、運転手ら集団密航に関係した計20人を逮捕している。
崔容疑者ら2人の逮捕容疑は、5月14日午前1時ごろ、長崎県平戸市の田平港の岸壁に接岸したレジャーボートに、韓国人の36〜58歳の男女8人を乗船させ、密出国を手助けした疑い。
警視庁によると、ボートには密入国のため、別の韓国人とイラン人の計6人が乗っており、入管難民法違反の疑いで、密航者計14人を逮捕した。崔容疑者らはブローカー役とみられ、客から1人約100万円の報酬を受け取っていた。
警視庁は、指紋照合による生体認証システムが導入された空港や港を避け、人目が少ない海岸に船で近づき、上陸を図っていたとみて、密入国組織の実態解明を進める。
ボートはエンジンを二つ搭載して高速化し、船倉を改造して密航者が隠れるスペースもあり、韓国・釜山港と長崎を約3時間で結んでいた。
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