サッカーW杯:金総書記が「ステルス携帯」で作戦指示?

キム・ジョンフン監督「金総書記が開発した、目に見えない電話でアドバイス」

 「金正日(キム・ジョンイル)総書記が肉眼では見えないステルス携帯電話でチームの作戦を指示している」

 サッカー・ワールドカップ(W杯)に出場している北朝鮮代表を率いるキム・ジョンフン監督について、スポーツ専門チャンネルのESPNが「金総書記から直接、チームの作戦に関するアドバイスを受けている」と報じた。

 キム監督は試合のたびに、通常は「目に見えない」携帯電話で金総書記から直接アドバイスを受けているとのことだ。ESPNが17日に報じたところによると、キム監督はこの新型「ステルス電話」について、「金総書記が開発したもの」と発言しているという。

 米ABC放送は、「金総書記は2004年にもハンバーガーを発明したと主張したことがある。今回のステルス電話は、金総書記による最新の発明品だ」と皮肉を込めて報じた。また、北朝鮮-ブラジル戦での北朝鮮応援団は、本当に北朝鮮の人たちかどうか、定かではないとした上で、「北朝鮮政府は中国政府から1000人の応援団を動員した」という5月に中国で報道された内容を紹介した。中国の新華社通信は、「北朝鮮のスポーツ委員会が俳優や歌手を含む中国人に本大会のチケットを提供し、大会での応援を頼んだ」と報じている。またロイター通信も、「北朝鮮チームを応援したいと申し出た中国人には追加でチケットが販売された」と報じた。

 北朝鮮代表は1966年のイングランド大会でイタリアを破り、ベスト8に進出した。しかし、その後は44年間にわたり出場できず、今回久々の出場となったため、北朝鮮代表に対する各国の関心は非常に高い。ABC放送はブラジルとの試合で見事な活躍を見せた鄭大世(チョン・テセ)について、「日本で韓国国籍を持つ両親の間に生まれ、国籍は北朝鮮ではない。北朝鮮代表として海外遠征に出かけるときには、東京の北朝鮮公館で韓国のパスポートと交換している」などと紹介した。

 また、北朝鮮代表は南アフリカでは一般の体育館を借りて練習しているのに対し、同組のブラジルは時価1000ドル(約9万円)以上のシガーを吸い、高級車ベントレーに乗って移動するなど、非常に対照的だったとも報じた。

チョン・ビョンソン記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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