レジ袋追放は偽善、ペットボトルは燃やせ…常識覆す提案
2009/12/28 11:02更新
記事本文
【風 25%削減】(3)
「自然はどうやら人間に愛想をつかしたようだ。私たちはゆっくりとした速度で集団死に向かっている」
今年8月、米誌「タイム」は地球温暖化の進行をそう表現した。「集団死」という恐ろしい言葉を使うことで、人々の意識を変えようと迫っている。
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記事本文の続き 温暖化は疑う余地がないという主張が支配的になりつつあるが、身近なエコについて、兵庫県内に住む女性(37)からこんなメールをいただいた。
《私の住んでいる市ではあまり分別が進んでいません。少し前に読んだ本によると、アルミ缶以外のリサイクルは意味なしと書いてあり、すっかりばからしくなってしまいました》
《スーパーがレジ袋をタダで渡さないのも、単に経費節減のためなのでは?エコブームにうまく乗せられているような気がします》
女性が読んだ本は『偽善エコロジー』(幻冬舎新書)。幻冬舎によると、昨年5月に発行され、約21万部が売れたという。
この本によると、レジ袋は石油の不必要な成分を活用したもので「レジ袋を追放しても石油の消費量を減らすことができない」。さらに「ペットボトルのリサイクルはよくないので、生ゴミと一緒に燃やしましょう」「ゴミの分別をやめれば税金の無駄遣いが減る」などと、常識を覆す提案をしている。
著者は中部大学総合工学研究所の武田邦彦教授。温暖化についても「地球ができたとき、最初の大気は二酸化炭素だらけだった。間もなく不足するので生物が繁栄するために、二酸化炭素はいまの5倍くらいあった方がいい」としている。
大阪市内の男性(50)も温暖化に疑問を呈する。メールでこう訴えている。
《「人類滅亡は止められる?」とか「明日では間に合わない」とか平然と言われる方が多いのです。環境問題という前に、本当に問題があるのかないのか、まず確かめるべきでしょう》
男性は物理学会誌に掲載されたデータを示した上で《気温に従って空気中の二酸化炭素濃度が上下するというデータがあります。空気中の二酸化炭素濃度に従って気温が上下しているわけではないのです》と指摘している。
議論の根底を揺さぶるご意見だ。次回で懐疑的な見方をもう少し掘り下げてみたい。(天)
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