民主党・小沢一郎前幹事長の政治資金規正法違反事件などの捜査を指揮した最高検の樋渡利秋検事総長(64)は、退任会見で「どんな人でも疑いを持たれれば捜査する」と述べました。

 樋渡総長は、法務省の事務次官や東京高検の検事長を経て、2008年7月から2年間、検事総長を務めました。17日の退任会見で、鳩山前総理大臣や民主党・小沢前幹事長の政治資金規正法違反事件の捜査を指揮したことについて「どのような人であれ、疑いを持たれた以上、捜査をするのは当たり前だという感覚を国民に持ってもらいたい」と述べました。また、樋渡総長はかつて司法制度改革審議会の事務局長を務めていて、去年から始まった裁判員裁判について「裁判員経験者の90%以上が『良い経験だった』と言ってくれてほっとしている」「新しい考え方を導入すれば、もっと進歩する」と今後への期待感を示しました。

ページトップへ戻る