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2004年 3月 31日リリース
江崎グリコ、久留米大学、北里大学などの研究グループが
「ヘスペリジン配糖体摂取による
ヒトのリウマチ症状改善効果について」を
第124年会 日本薬学会にて発表

 

 江崎グリコが積極的に研究を進めているヘスペリジン配糖体(酵素処理ヘスペリジン)がリウマチの治療に効果があることがわかり、2004年3月29日から開催された日本薬学会 第124年会で発表しました。
 リウマチを患う日本人は70万人、予備軍を含めると200万〜300万人とも言われています。これまでにあった治療薬は副作用がある場合が多いため、温州みかんに含まれるヘスペリジンから作った副作用の心配のないヘスペリジン配糖体がリウマチ治療に使用されるようになれば、患者のQuality of Life(QOL、生活の質)の向上が期待されます。

12週間後の症状改善効果グラフ
<学会発表者>
米谷俊(こめたにたかし) 江崎グリコ株式会社 中央研究所 所長
<学会発表要旨>
ヘスペリジン配糖体摂取によるヒトのリウマチ症状改善効果について
米谷俊1)、角間辰之2)、福田孝昭3)、川口基一郎4)、熊沢義雄5)、永田見生6)
1)江崎グリコ株式会社 中央研究所、2)日本赤十字九州国際看護大学、3)久留米大学 リウマチ膠原病センター、4) 北里大学 薬学部、5)北里大学 理学部、6)久留米大学 医学部 整形外科講座
【目的】
ヘスペリジン配糖体は、温州みかんに含まれるヘスペリジンにサイクロデキストリン合成酵素を用いてグルコースを付加させて、水に対する溶解性を著しく向上させたものである。U型コラーゲンでリウマチ症状を誘導させたマウスにヘスペリジン配糖体を経口投与したところ、症状が改善することが明らかとなった。そこで今回、実際のリウマチ患者が摂取した場合のリウマチ症状改善効果について確認した。
【方法】
ヘスペリジン配糖体の摂取試験は、医療法人社団慶人会 川崎病院 リウマチ科(福岡県八女市)に通院するリウマチ患者で同意が得られた20名(女性17名、男性3名、平均年齢68.58±10.11才)を対象として二重盲検法により実施した。リウマチ患者は、ヘスペリジン配糖体含有ドリンク(ヘスペリジン配糖体を3g含有)、または非含有ドリンク(ヘスペリジン配糖体の代わりにデキストリンを3g含有)を毎日1回(朝食時)、12週間にわたり摂取し、4週間ごとに、医師の診断を受け、自覚症状についてのアンケートに解答すると共に、採血して、血液の生化学的検査を受けた。ヘスペリジン配糖体の効果の判定は、アメリカリウマチ学会の診断基準(ACR20)に従った
【結果および考察】
ヘスペリジン配糖体投与群では、非投与群に比べ、医師の診断結果、患者自身の自覚症状の結果は共に良好であり、血清CRP(C-reactive protein)値も改善されていたため、ヘスペリジン配糖体の摂取は、リウマチ症状の改善に効果があったと考えられた。
※;炎症が生じた時に、血液中で増加する蛋白質
<結果補足>
ヘスペリジン配糖体含有ドリンクを飲んだグループは、9名中 3名で改善が見られた。(ACR20の評価基準)
  (1名は途中で投与を中止したため、母数から除外)
ヘスペリジン配糖体非含有ドリンクを飲んだグループは10名中 1名で改善が見られた。しかし血清CRP値が改善していないことから、プラセボ効果と考えられた。
3ヶ月にわたるヘスペリジン配糖体の投与による有害事象は観察されなかった。
血液成分の臨床検査値にも異常はなかった。
       ↓
ヘスペリジン配糖体は、リウマチ症状の改善に効果があり、今後、拡大臨床試験を実施していく予定です。
<備考>
「ACR20における改善基準」
<評価項目>
1. 疼痛・圧痛関節数
2. 腫脹関節数
3. 患者の疼痛評価
4. 患者の疾患活動性の全般評価
5. 医師の疾患活動性の全般評価
6. 患者の身体機能評価
7. 急性期反応性物質(血清CRP値)
<有効性評価>
(1)  評価項目1、2が20%以上の改善
(2)  評価項目3〜7の3項目が20%以上の改善
  (1)、(2)の条件が満たされた時、有効と評価する。

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