サッカーW杯、日本の第2戦となる対オランダ戦が行われた19日、各地でパブリック・ビューイングが行われるなか、東京・銀座では応援と合コンを組み合わせた「ワールドカップ観戦合コン」が行われた。会場には当初の予定を上回る約120人の男女が集結。100インチの巨大スクリーンを前に、勝敗の行方と恋の行方に一喜一憂、盛り上がりを見せていた。
◇ ◇
南アフリカ・ダーバンで行われた熱戦と時を同じくして、銀座のど真ん中では絶対に負けられない恋愛の攻防が繰り広げられた。
午後8時30分、100インチのスクリーンの前に120人の男女が集まった。運命の一戦とパーティーの“キックオフ”に大歓声。試合滑り出しは選手の緊張感と相まって、様子をうかがうような雰囲気。しかし、オランダの先制点に大きな落胆の声が上がった後は全員で「ニッポンコール」をしたり、シュートチャンスには顔を見合わせて声援を送ったりと、恋の予感を漂わせるラブラブな雰囲気で勝敗の行方を見守っていた。
大田区の女性会社員(36)は「盛り上がって、出会いのおまけがあればと思って参加しました」とユニホームをリメークしたワンピース姿で“参戦”。墨田区の会社員の男性(35)は「今日の目標は日本の引き分けとメルアド1つゲット」と気合を入れた。
イベントを主催した合コンセッティングサービス会社は「趣味が同じ異性を見つけることは難しく、また、共通の関心事を通じた出会いは初対面から話が合いやすい。4年に1度のイベントでもあり、開催に至りました」と企画意図を説明。
今月8日に募集を開始。当初は計50人で開催予定だったが参加希望者は予定数を軽く上回った。14日に日本がカメルーンに勝利を収めると試合終了直後から申し込みが殺到。定員を増やして男女各60人の計120人で開催することとなった。
参加者の年齢層は20代半ば〜30代と幅広く、職業もさまざま。試合終了後のアドレス交換は大盛況。3人の女性からアドレスをゲットした千代田区の男性会社員(23)は「今日は100点。旬なテーマで盛り上がれて楽しかった」と試合結果そっちのけで自身の“ハットトリック”に満足げな笑みを浮かべていた。