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“顔認識の広告”実証実験へ

6月21日 5時13分

人の顔を認識できる、小型カメラ付きの画面に広告を流し、関心を持った人の数や性別、年代を瞬時に記録して、どのような広告が注目を集めるかを調べる実証実験が、都心の20の駅で21日朝から始まります。

これは、JRや東京地下鉄など11の鉄道会社が共同で行う実証実験で、新宿や渋谷など都心の20の駅のコンコースに52インチの画面を設置して企業の広告を流します。画面の上には、人の顔を認識できる小型のカメラが付いていて、広告に関心を向けた人の顔を認識して、その人数や性別、年代を瞬時に記録します。広告を出した会社は、集められたデータをもとに、どんな広告が、どういう層に注目されたかを分析して、より効果的な広告を検討するということです。駅の看板に広告を出す企業が少なくなっているなかで、鉄道各社はこの新しいシステムに期待しています。一方、プライバシーの問題については、「記録するのは分析したデータだけで、映像は録画していないので問題ないと考えている」と話しています。この実証実験は21日から1年間行われます。