「新日本」(19日、大阪府立体育会館)
IWGPヘビー級選手権試合は王者・真壁刀義(37)がノアの潮崎豪(28)の挑戦を退け、初防衛に成功した。勝負のポイントは、ともにこだわってきたラリアートだった。
終盤、3度にわたってラリアートを相打ち。4度目を回避した潮崎は裏蹴りを放つが、真壁は委細構わず強烈なラリアート一せん。大ダメージを与えるとパワーボム、パンチ、後頭部ラリアート、スパイダージャーマンと畳み掛け、キングコングニードロップで息の根を止めた。
真壁は「サッカーで言ってる『負けられない戦い』がオレにもあった」と誇らしげ。ノアの丸藤正道からIWGPジュニア王座を奪回したプリンス・デヴィットを呼んで2人で勝ちどきを上げたり、潮崎を「アッパレ。アイツが出てきたところに未来がある」とたたえるなど、王者の振る舞いも身に付いてきた。
この日、前王者・中邑真輔が挑戦を表明。真壁も「悔しくてしょうがないからつぶされてもはい上がろうとするのがレスラー。やっと気づいたんじゃねえか、アイツも」と受諾する意向で、7・19札幌大会での実現が浮上してきた。
(2010年6月21日)