桜島、さらに活発化の恐れ 火山噴火予知連が見解火山噴火予知連絡会(会長・藤井敏嗣東大地震研究所元教授)は16日、昨年から爆発的噴火が続く鹿児島県・桜島について「今後、さらに活発化する可能性があり、注意が必要」との見解を発表した。 桜島は今年5月中旬から一時的に噴火が減少したが、同30日の噴火では噴煙が高さ2800メートルまで上がり、噴石が火口から3合目(約1・8キロ)まで達するなど再び活発化。副会長の石原和弘京大防災研究所教授は記者会見で「静かな時期は、次の噴火の準備段階とみた方がいい」と述べた。 予知連は、今年1~4月の噴火で火山灰が約300万トンと大量に放出されている一方で、桜島直下へのマグマ供給量も増加傾向にあると分析している。 5月27日に小規模な噴火が観測された宮崎、鹿児島県境の霧島山・新燃岳については「新たな噴気孔からの噴煙が確認され、火山性地震も多い状態が続いている」と引き続き警戒が必要とした。 【共同通信】
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