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岡ちゃんナメられた「日本の監督はだれ?」 (2/2ページ)

2009.12.7 05:02
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 これが日本の立場か。南アから帰った指揮官が、何とも寂しい告白だ。抽選会直後の岡田監督は、オランダのファンマルワイク監督と前夜の夕食会で歓談していたと明かし、「意外と日本を嫌がっているかもしれない」と強気な言葉を日本へ届けた。だがその実は…完全に見下されていた。

 「ファンマルワイク? ああ、自分が日本の監督だと分かっていなかった。話していたら“ところで日本の監督はだれだ?”って。その程度にしか思われていない」

 岡田監督自身によれば、オランダ出身で豪州代表のピム監督と談笑していると、ファンマルワイク監督が輪の中に。日本とオランダは9月に対戦したばかりとあって、岡田監督は軽くあいさつし、自然と会話を続けた。しかし途中で話題が日本に及ぶと、オランダの指揮官は真顔で質問。日豪指揮官は目を点にした。

 「忘れられてた。試合前に握手もしたのにね」と苦笑いが引きつる。わずか3カ月前なのに0−3の完敗では、メガネの東洋人はかすかな印象も残らなかったのか。抽選会後に各組監督4人が集まる記念撮影でも、岡田監督だけ手違いで不在。存在感は薄い。

 「失礼な? そんなことは思いません。勝ちたくなった? そんな単純じゃない」と、岡田監督は気に留めない素振りを装った。そう、無視されようが何だろうが、気持ちは固まっている。

 指揮官は力強く、「たとえオランダでも勝ちにいく。引き分け狙いでは引き分けられない」と宣言した。屈辱を晴らす術はひとつ。来年6月19日、メガネ顔が一生忘れられなくなる結果を、敵将へたたきつければいい。(須田雅弘)



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