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【口蹄疫】ブランド牛の危機 種牛も殺処分対象に (1/2ページ)

2010.5.18 00:32
このニュースのトピックス口蹄疫

 口蹄(こうてい)疫は17日現在、宮崎県内の111の農場で確認され、殺処分の対象となった牛や豚などは計約8万6千頭に上る。宮崎県内の畜産農家はもちろん、全国のブランド牛への影響が避けられない事態となってきた。

 他のブランドにも影響が及ぶのは、宮崎県から優秀な子牛が全国各地に出荷され、そこで肥育され、各地のブランド名を背負って流通しているためだ。

 だが宮崎県内では、口蹄疫の発生した4月20日以降、県内8つの子牛の競りは中止され、子牛の供給はストップしている。

 さらに5月16日には、宮崎牛の種牛を管理する県家畜改良事業団にも感染が広がり、飼育している種牛49頭が殺処分対象になった。この中には22万頭の子牛を誕生させたことから“伝説の種牛”として知られ、等身大の銅像まで建った「安平(やすひら)」も含まれていた。

 事業団には、冷凍精液の在庫が1年分約15万本あるうえ、冷凍精液の9割を担う主力の6頭を13日に約20キロ離れた場所に避難させている。とはいえ感染の危機にさらされていることには変わりない。

 宮崎県畜産課によると、平成20年度の同県の子牛の取引頭数は全国2位。出荷は約7万8千頭で、うち約2万9千頭が県外向けだ。三重、佐賀、熊本、鹿児島、長野県などに出荷され、現地で肥育されたうえで「松阪牛」「佐賀牛」といったブランドで市場に流通している。

 松阪牛の場合、子牛のルーツは4割を宮崎県産が占めている。松阪市農林水産課によると、「宮崎産の子牛は、ほかの産地の子牛より成育が早く、大きく格付けの良い成牛ができやすいため人気がある」という。

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