２１日に第三者機関調査委員会

　賭博問題に揺れる日本相撲協会は２１日午後、東京・両国国技館で臨時理事会を開く。理事会の承認を受けて設置する第三者機関の調査委員会も同日に開かれ、事実関係の究明に乗り出す。

　野球賭博の仕切り役の胴元と大関・琴光喜関らとを仲介した床山（２９）が所属する阿武松部屋では、この床山以外に元十両の幕下力士（３４）ら１０力士が野球賭博への関与を認める上申書を相撲協会に提出していたことが２０日、分かった。

　阿武松部屋には師匠の阿武松親方（元関脇・益荒雄）を除き、夏場所終了時点で２１人の力士と床山の計２２人が在籍。約半数が野球賭博に関与したことになる。協会関係者によれば、かかわったのが一度だけの力士も１０人の中に含まれ、常習性など程度に差がある。

　理事会では賭博行為の上申書を提出した６５人（野球賭博は２９人）の実名を公表するかどうかを協議、琴光喜関や大嶽親方（元関脇・貴闘力）、時津風親方（元幕内・時津海）らの処遇などについても話し合うとみられる。

　調査委は相撲協会員以外で構成され、協会の吉野準監事（元警視総監）ら外部役員３人の就任が内定。協会は処分の基準など大きな権限を委ねている。