• 携帯電話からもゲンダイネットをお楽しみいただけます!
    http://k-tai.gendai.net/

トップ > 政治・社会 > 財政破綻のギリシャ セックス世界一の相関関係

財政破綻のギリシャ セックス世界一の相関関係

【政治・経済】

2010年5月17日 掲載

同じ財政危機でも日本と一緒にされたらかなわない

 国際通貨基金(IMF)が14日、世界各国の財政見通しに関する報告書を発表した。日本に対しては増収策の必要性を指摘。「消費税を10%に引き上げるべきだ」というのだ。ギリシャ危機を受けての提言だが、冗談じゃない。ギリシャと日本では、状況が決定的に違う。対外債務はもちろん、面白いのは「セックス意識」だ。
 コンドーム大手デュレックス社が世界26カ国を対象に実施した調査によれば、ギリシャ人の年間セックス回数は世界一だ。世界平均の103回を大きく上回る年間164回で、三日にあげず励んでいることになる。一方の日本は年間48回で最下位。2番目に少ない香港が82回だから、極端なほどのセックスレス大国といえる。
 怠け者がセックスするとは言わないが、ギリシャ人の男は恨めしくなるくらいおおらかだ。生活は優雅そのもの。ランチ休憩は2時間たっぷり、仕事は昼過ぎに終わり、夜は家族と一緒に3時間かけて食事をとる。将来不安のストレスとも無縁だ。
「ギリシャの公的年金はユーロ諸国でも飛び抜けて支給率が高く、受給開始も早い。例えば92年より以前に公務員になった人は、58歳で退職して最終給与の80%を受け取ることができるそうです。ギリシャ支援で最も負担が大きいドイツでは、少し前に法的な退職年齢を65歳から67歳に引き上げた。しかし、ギリシャでは61歳から63歳に引き上げようとしたら、抗議のデモが起きたのです。ギリシャ人のデモは年中行事で、政府はついぞ抜本的な財政改革を実行できなかった」(大手商社のドイツ駐在社員)
 なんだかJALみたいな国だ。こんなギリシャに金を出すユーロ諸国は怒っている。各国の世論調査では「ギリシャはユーロ圏から脱退すべし」の声が多数を占め、英国のフィナンシャル・タイムズ紙は、ギリシャ人を「世界で最も浪費癖のひどい人々」と非難。ドイツのビルト紙にも「島を売れ、破産者ギリシャ人め。アクロポリスも売ってしまえ!」の見出しが躍った。
 三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏もこう言う。
「ギリシャは国民の4人に1人が公務員で、そのうち7割は窓際だといいます。つまり、ほとんど仕事をしていない。それでもやっていける社会構造になっていたのです。働かない国民性が、危機を招いたともいえます」
 それとセックスがどう関係するか分からないが、少なくとも、ギリシャと一緒にされちゃかなわんというのが日本のサラリーマンのホンネだ。こんなに働いてストレスがあるのに、セックスレスを批判され、増税じゃトホホ……である。
~2010年5月17日以前の記事~