渡る世間は鬼ばかりといえども、俺の周りの人はとことんお人よしが多く、あまりしゃべらない俺が、普通に話す人並に生きてこれたのは、とことん周りが有情だったからだろう。
だからこそ俺は。こんなにも、こんなにも有情の人たちが居る世界が、こんなにも無情であったことなど分るはずがなかったのだ。
とある秋の日。
「…言いにくいことですが、…京介さん、あなたの余命はあと一年にも満たないでしょう」
目の前にいる医師がそんな音を出したが、その内容が理解できず、俺はその場で固まっていた。
三日、休みは貰っていた。それでも三日、ただ機械のように起動していた俺は、時が流れているのかさえ曖昧だったのだ。
次の日、俺は会社を無断で休んだ。
俺の両親はいない。どんな理由かは分らないが、両親は早くに他界していたし、それを追いかけるように祖父と祖母が事故で亡くなったと聞いたのは、俺が大学を卒業してすぐのことだった。
無論、それは過ぎたことで、十分泣いたのだから問題はない。
だが、皮肉なことに、天涯孤独となったこの身に対して、遠回しに病気のことを言える人物もおらず、俺に直接告知しなければならないのは、どんな皮肉だろうか。
「…あぁ、そうだ。会社に連絡入れてないな」
更に次の日、俺は会社を辞めた。
課長に怒られたのもつかの間、俺は真剣な話があるということで部屋を変えて話を切り出した。
医者の診断書、大脳がなんたらかんたらといったよく分らないものだったが、課長は顔を青ざめていた。
目の前の人間の余命が一年だからだろう。…ああ、その人間は俺だったな。課長自身はそんなに悪い人ではないし、心配もしてくれた。
別に心遣いが分らないほど俺もガキではなく、家には一年程度ならかなりの贅沢をしても十分なほどの、祖父母の遺産がある。
会社のだれにも知らせずに辞めさせて欲しいといって、三日後家にすぐその通知が来たのは、有難かったかもしれない。
その日の夜、俺は焼酎を一升瓶で買ってきた。
俺の家は田舎にあって少しばかり長い時間をつかって仕事をしていたが、もうどうでもいい。
これは悪い夢だろ。酒を飲んで、寝て、すぐに忘れてしまいたい。
いつもなら水や麦茶で割る焼酎、一杯ストレートで飲む。
急性アルコール中毒になるだろうか、そんな懸念は、どうせ余命一年なのだから、という考えに押しつぶされた。
もう一杯、ビンからカップに焼酎を注ぐ。
「…あれ」
たまらない、コップに焼酎が溜まらない。
見ると俺の腕は震えてて、ばしゃばしゃとあらぬところにかけていた。
はは、なんだよ、たった一杯でアル中か?
ブルブルと震える腕は止らない。
あれ? 震えているのは腕なのか?
がちがちがちがち、と、寒くも無いはずのに歯が音を立てる。
どうしようもないぐらい、夏の気温は身体を熱するのに、俺はまるで南極にでもいるかのように寒かった。
腕が震える。
膝やふくらはぎに酒をかけた手はやがてビンを離し、一升瓶はその中身を垂らしながら部屋をころがった。
あるはずの、たくさんあるはずの酒が無くなっていく様は、
まるで、俺の寿命みたいで……
「あ……ぁあああああぁぁああああぁあぁぁ!!!!! 嫌だ! 嫌だっ! 嫌だっっ!! 死にたくねぇ! 死にたくねえよおおおおぉぉ!!」
不可解な声が、部屋に響き渡る。
それは、俺の、バカみたいに醜い泣き声だった。
次の日、俺は行くあても無くただ歩いていた。
部屋も、俺がいなくなると思うと、なぜか寂しくて、掃除をしてから家を出た。
別に、今日も家に帰るのだろう。
だけどそれがどうでもよくて、俺は公園まで足を運んでいた。
無気力、気力なんてわいてこない。気分はまるで沼の濁った水みたいだ。
ただぼんやり空を見るさまは、失業されたサラリーマンそのもので、せわしく動く街にはそぐわないものだと思う。
「ん……?」
ふと、俺は公園の入り口の方を見る。
花屋、だった。
露天販売のその場所は、何人かの女性がおしゃべりをしながら売っている。
販売もなにもあったもんじゃないな、と考えた俺だったが、足はその方向へ向かっていた。
女性達は花の前にいる俺を怪訝そうな顔をして見る。
ああ、そういえば俺は酷い格好だったな。
ただ、俺は目の前にあった植木鉢と花を貰い、すたすたと家に足を向けていた。
次の日、なんとなく買ってしまった花だったが、捨ててしまうのはどうだろうか。
気が引けるのも有り、することもなし。俺は図書館に足を運んでいた。
…どうやらこの花は、サザンクロス、というオーストラリアのみかんの花らしい。
ピンク色で小さな星の形をした、とても可愛らしい花である。
…だが、意外に花を育てるというのも難しい。
参考書を買ってやってみたのだが、枯らしてしまいそうになって、少しだけ焦ったが、一ヶ月もやってみれば、なんとなく面白くなった。
…花を育てている時だけ、なんとなく心が晴れる。
それが逃避だと知っていても、それを抜きにしたとしても、俺は花をそだてるのが好きになっていた。。
「転生、ってほんとにあんのかな?」
ある日の午後、の花の手入れを終わらせ、俺は縁側に座って花に話しかけていた。
酔狂な男だと自分でも思うが、それが変だと考えない時点で、俺は浮世離れしたんだと実感してしまう。
「よくさ、二次創作とかで、神様の失敗で死んだりするけどさ、これもそうだったりしないのかな?」
言って、俺は笑う。
神様なんて、世界が俺を見捨てた時点で、居ないもんだと確信したのだから。
「…たっくよ、俺も学生時代にそんなのばっか見てないで、勉強しろっていう話だよな」
返事は無い。
当たり前だ。花が返事なんてするほうがおかしい。 ファンタジーなのは頭の中だけで十分だ。
「俺が死んだら、そうなったらおもしろいかもしれんな」
かるく、自嘲交じりに俺はそう呟いた。
ある日、俺の腕に痺れを感じるようになった。
そろそろか、と考えた俺は、少し大きくなった花の植木鉢を変えながらため息をついた。
ある日、朝起きたら、右腕が鉛になっていた。
勿論比喩だが、腕が全く動かなくて、俺は、再度、泣いて、次の日に、びょういんにむかった。
俺が診断に行った、大学病院の医師に会った。
本当ならば家族に言うらしいのだが、俺の症例は極めて珍しく、死後に遺体を提供してくれないか、とのことだった。
俺が死ぬまで病院の看護は受けれるらしく、二つ返事で返していた。
病院に花を持ってきていいか、と聞いたら、問題ないとのことだった。
違う病院に移り、俺は許可を貰って外の庭のような場所に植木鉢を置かせてもらった。
別に身体に異常があるわけでもなし、…ああ、異常だらけだったが、一応見逃してくれた。
宣告を受けてから、半年もたった春の日だった。
ある日、左足が動かなくなっていた。
松葉杖を使えば歩ける、と。俺はそんなのんきなことを考えていた。
ある日、俺はその少女に出会った。
「こんにちは、良い天気ですね」
それは、無機質な色の病室には似合わない、明るく朗らかな口調の声だった。
いつの間にか俺のベッドの横に来たのだろうか。
眼を瞑り思考していたことをやめて、俺は眼を開いて視線を声の主に向ける。
…少女、だろうか?
年齢的には13歳程度に見えるその娘は、子供みたいににこにこ微笑み、此方の言葉を待っているように見えた。
飾り気のない白を基調としたワンピースは、最近の女性達から見ればダサい、の一言を貰うだろうそれも、小柄な体と、夏の日差しで薄く焼けた肌にはよく似合っている。
唯一髪が少しだけ赤みがかっていることが気になったが、手を加えているようには見えない。
膝下はベッドの角度のせいで見えなかったが、そこまでじろじろ見るのは失礼か、と今更ながら納得しておく。
「…ああ、鬱陶しいぐらい良い天気だ。冬とは思えんほど外は暖かいのだろうな」
さて、誰だっただろう?
記憶には無いが、俺の知人なのかもしれない。
「そうですね。お日様は気持ちいいですから。おもわず冬眠中の動物も出てくるかもしれませんね?」
…やはり知らんな。少なくとも俺の知り合いにこんな子供のような女性は見たことない。いや、大人に見える女の子か?
少しは考えないのだろうか。知らない人に声をかけることほど危ない事はない。
もっとも、それをわざわざ教えるほど、俺は立派な人間でもないが。
「…今日は、お花に水をあげないんですか?」
不思議そうに少女は俺に尋ねる。
こちらはなぜ知っているのかが不思議だが、気にするつもりもない。
「…ああ、そうだった。いつものことだったから忘れかけていた」
「ふふ、花もちゃんと生きているんですから、忘れたりしたら悲しみますよ?」
ああ、確かにな。
俺は庭園の方向が見える窓から空を見た。
…手入れをするか。起き上がるのが少しばかりきついが。
俺は動く左腕で身体を起こし、少女を見る。
そのとき、少女はどこにもいなかった。
ある日、右耳が聞こえなくなった。
右があるならなんとかなるか、と。俺はくだらないことを考えた。
もう、夏が、近づいていた。
ある日、少女に再会した。
「こんにちは、今日はあまりいい天気ではありませんね」
「…ああ、うっとうしいぐらい暑苦しい日だろう。曇りというのはあまり好きじゃない」
たわいの無い会話をした。
ただ、それだけの日だった。
ある日、左目が見えなくなった。
右があるからなんとかなると、ため息混じりにつぶやいた。
もう、夏も終わりに近づいた。
ある日、少女と話した。
「そういえば、お前の名前を聞いていないのだが、なんだ?」
「そういえば、そうですね。えっと…、クリス、と呼んでもらえませんか?」
本当にいまさらながらだな、と俺はため息をつく。
そんな俺の様子を見て、なにがおかしいのかクリスはくすくすと笑っていた。
ある日、足が動かなくなった。
ああ、もう花に水をやれないのか。
そう思ったとき、俺は久しぶりに声をあげて泣いていた。
ある日、クリスと話した。
「もう、これないかもしれません」
クリスは申し訳なさそうにそう呟く。
ただ俺は、そうか、と。そう一言言っただけだった。
俺は少しだけ空に目を離す。
いつの間にかクリスは、部屋から居なくなっていた。
俺がちょうど一年前、宣告を受けたその日だった。
ある日、体が動かせなくなった。
本当に唐突で、俺が朝目を覚ましてから、ほんの数分後、俺の残った左目も見えなくなった。
俺が植木鉢を買った、その日だった。
ある日、だろうか?
もう時間の感覚も分らない。
とにかく、その時、俺の体の感覚も無くなっていた。
何も感じない、真っ暗な闇の中の出来事だった。
…さて、俺はいま何年生きているのだろう。
数時間か、数日か、数ヶ月か、俺にはそれがわからない。
まるで意識だけ生かされているような、そんな呪いみたいな状態だった。
ある日、俺は目を覚ました。
さんさんと輝く太陽に虹がかかり、小川の音が響き、辺りは様々な花でいっぱいの、まるで楽園のような場所だった。
俺はむっくりと体を起こす。
使えないはずの体の四肢が動き、感覚の無いはずの体に草葉をつついて痛いと感じ、見えないはずの目には風景を写していた。
俺はただ、驚いていた。
天国とは、こんなにも綺麗で、こんなにも、有情な場所なんだと。
「こんにちは、いい天気ですね?」
いつもの、心にすっと響き渡る声が俺の耳に届く。
「…ああ、いい天気だ。俺にはもったいないほど、…いい天気だな」
天を仰いで、指の合間から見える光を見ながら俺はそう答える。
少女はそんな俺をくすくすと子供のように笑い、花を踏まぬように近づいた。
「久しぶりです、キョウスケさん」
「ああ久しぶりだな、クリス」
俺はいつものように答える。
「むぅ、驚きませんか?」
「いや、十分驚いている。何がなんだか分らないだけだ」
ぷくっと頬を膨らませる姿を見て、思わず俺は苦笑した。
まさか気分に抑揚が無いほうだとは思ったが、ここまで心が平然としているのもどこか異常だろう、と。
「やっぱりキョウスケさんらしいです」
「さあ、な。俺らしいといわれてもよくわからん。
…悪いが、話を聞かせてもらえるか?」
俺はそういって 目の前にいる少女に尋ねた。
聞きたい事はいくらでもある。だが、俺はただ少女の説明に任せることにした。
俺が話を切ったことがクリスは少し不満だったのか、少しだけ不機嫌そうにしたが、コホン、と一息つく。
そして、まるでどこぞの女神のように俺に尋ねた。
「キョウスケさん。貴方は何か願い事はありますか」
…突然の言葉に、俺は思考が停止してた。
「…どういうことだ?」
「どんなことでもかまいません。もう一度人生をやり直したいならそれを、昔、貴方が言ってたように、他の世界に転生したいならそれを、どんなことでもかまいません。なにか、願い事はありますか?」
…ああ、それはなんて甘美な言葉だっただろうか。
皮肉でもなんでもない、ただ目の前の少女は本当に女神様のようで、ただ俺は唖然としてた。
…おれは、何を願えばいいのだろうか。
もう一度、人生をやり直したい?
くだらない、人生をなぞるだけの行為になんの意味がある?
他の世界に転生?
どこぞのだれかかもしらん奴の運命まで奪おうとは思わない。
じゃあ俺は、今なにを望んでいるのだろうか?
「ひとつ、聞きたい」
俺は、思考を中断してそう呟く。
「…あの花は、サザンクロスの花はどうなった?」
その言葉が意外だったのだろう。
クリスは少しだけ表情を険しくさせ答える。
「植えていたところになにかの施設を作るために、捨てられ死にました」
「…そうか」
心残りであったそれは、もう無くて、俺は軽くため息をつく。
そうして俺はクリスに答えた。
「別に、願いは無い」
ただ、そう一言言って言葉を続ける。
「最後の最後に、十全に身体も動かせて、そして、最後の最後でクリスとも話ができた。俺がこれ以上を望むものは無い」
そう、俺は満足だったのかもしれない。
諦めにも似ていた時のことだった。
もう全てどうでもいいと、思っていたときに俺を救ってくれた。
どういう理屈かはしらない。
だけど、俺には、この一年が、どうしようもなく、たのしくて。
バカみたいなことだけど、彼女と、いられた、この、一年間は、俺の生きていた二十数年の中でも、一番、好きになれそうな時間だから。
「これ以上生きたら、この時間のせいで、なんでもつまらなくなるだろうよ」
俺は苦笑する。
引き締めた表情だたはずのクリスは一瞬呆けた顔をした。それがさっきまでの表情とギャップがあって、俺は少しだけふきだした。
それに気が付いたのか、クリスは顔を少し紅くして俯いてしまった。
ぶるぶると握る拳が震えて、俺が首をかしげたときに、クリスはおもいっきり顔をあげた。
「なっとくいきませんっ!!!!
「…は?」
そこには顔を真っ赤にした少女が、俺をおもいっきり睨んでた。
「なんで、なんで願い事を言ってくれないんですか!? 一言、キョウスケさんが願ってくれれば、私は願い事を叶えられて、ちゃんと、ちゃんとなんの悔いも残さず消えて逝けたんですよ! なのにどうして、…どうして」
「…言っただろう。俺には…、ああ。それなら、クリスの次の生に幸があるように祈ってやる」
「む…むぅ~~っ!」
クリスは俺に何かを言いたげに頬をふくらます。
そのしぐさがまた可愛らしくて苦笑した。
こんな気分で、きえるなら、悪くないかもしれない。
「分りました…」
ぼそりと、クリスは呟く。
なにやら呟いて、クリスは腕を俺に向けると、そのまま目をとじた。
不意に、俺の足の感覚が無くなっていく。
見れば、きらきらと光る砂のようなものが、おれの身体だときがついたが、ようやくか、と俺は思っただけだった。
「これでお別れだな」
「ええ、そうですね………あなたはこの世界から別の世界にこんにちはですよ」
「…は?」
二度目、俺はまたそんな間抜けな声をあげた。
「キョウスケさんが私に対して願うんだったなら、私がかってに貴方のことを願います! 願い事の半分こです! 文句はありませんね!?」
「お、おい? なんだその横暴な理論!?」
「問答無用です! たった一年が一番幸せだなって言わせません! せいぜい次の人生を楽しんできてください!?」
そのむちゃくちゃな言葉に、俺は思わず返していた。
「…チィ! ああ、もういい勝手にしろ! クリス! おまえはもっと頭が強い奴になって次の生を生きて来い!」
「私が頭が弱いという気ですか!?」
「弱いだろうがよ!」
ったく、なんだよ。しみじみと行かせてくれると思ったらどういうことだこいつ!?
俺は、久しぶりに笑っていた。自嘲でもなんでもない。ただおかしくて笑った。
周りの花が枯れていく。
空はたちまちに黒い雲が集まり、今にでも泣き出しそうだ。
俺の体の殆どは消えた。
世界が消えていくと同時に、クリスの身体もだんだんと消えているのが分った。
「やれやれ、こんどこそお別れだ。またな、クリス」
「ええ、ではまた」
俺と、クリスは同時に笑って答える。
「「できることなら、貴方/あなたの願いをかなえてくれますように」」
そうして、世界は壊れた。
それと同時に、俺はまた暗い闇の中へと飛び込んだ。
――――――――――――――
ある日、俺は彼女に出会った。
それは、いろんな世界の俺だろう。
勇者だったり、魔法使いだったり、魔道師だったり、戦士だったり、ただの一般人だったり。
それがどんな世界かなんて知らない。知ってるのはその世界に行った俺だけだろう。
世界によっては色んな名前がつけられたのだろう。全部、前世とは違ったのはおかしかったが、平行世界のことなんざ俺が知るはずも無い。
だけど、どんなせかいであったとしても、おれはかのじょにであったんだ。
「こんにちは、キョウスケさん。今日はいい天気ですね」
かのじょのことばに、おれはこたえた。
「ああ、まったく、どうしようもないくらい、いい天気だ」
きっと、どんなおれも、そんなやりとりをしていたんだろう。
それがどうしようもなくうれしくて、俺は、天を仰いだ。
――――――――――――
この話はフィクションです。病気とかの症状は作者の想像です。
なにか小説に使えそうな知識はないかと思って花言葉を見ていたときに思いついた小説。
わりと転生ものの初話でありそうでみかけないから書いた作品です。
パクリネタは清貧譚、つるの恩返し、などです。
ホントはリリカルなのはの転生モノを書こうと思ってましたが、友人に『原作見ないで二次創作とかバカなの死ぬの?』と脅されたのでやめました。
受験終わって大学生になったらのんびり見たいです。
ほんの少しでも楽しんでいただければ幸いです、では。