口てい疫 運送業界にも影響
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口てい疫 運送業界にも影響

6月20日 16時17分

口てい疫の問題で、宮崎県内の運送会社が「宮崎ナンバー」を付けていることを理由に取り引きを断られるケースなどが相次いでいることが、業界団体の調査でわかりました。

この調査は、宮崎県内の運送会社でつくる「宮崎県トラック協会」が、今月9日から15日にかけて緊急に行ったもので、63社から回答がありました。この中で、口てい疫の発生が確認されたことし4月以降の売り上げについて聞いたところ、去年の同じ時期と比べて減少したと回答した企業は、全体の92%に上りました。このうち5社に1社は、売り上げが去年に比べて50%以上落ち込む深刻な状況になっていると答えたということです。さらに風評被害について聞いたところ、畜産関係の輸送を中心に、「宮崎ナンバーを付けていることを理由に取り引きを断られた」とか、「宮崎から運んできた荷物を受け取ってもらえない」などといった回答が相次ぎ、中には、ピアノの配送まで延期になったケースがあったということです。これについて、宮崎県トラック協会の野中秋芳専務理事は「口てい疫の問題が長引けば、影響はさらに深刻化してしまう。国などには、業界への支援や風評被害を防ぐための対策強化を求めたい」と話しています。